【多肉植物】知っておきたい5つの特徴&性質

この記事では「多肉植物の特徴と性質」について、

観葉植物とも比較しながら紹介していきます。

どちらも、常緑ならではの魅力ある植物ですが、

性質の違いから、1年を通して同じ場所で…

同じように育てることは難しいため、

多肉植物ならではの特徴を、事前に抑えておく必要があります。

 記事の概要

  • 多肉植物は保水性が抜群
  • 陽当たりを好む植物
  • 成長シーズンは「春・秋」がメイン
  • 耐暑性・耐寒性は強い植物
  • とても繁殖させやすい植物
 ポイント

多肉植物は、陽射しを好み、水切れに強い常緑多年草です。

植物の中では、特徴も性質は独自のポジションに位置し、

1年を通して管理する必要があります。

そのため、観葉植物や他の草花と同じ感覚でいると、

上手に育たなかったり、夏や冬に…

枯死させてしまう可能性が高くなります。

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1 保水性(水やり)

まず、多肉植物が他の植物とは「ぜんぜん違うな~!と…

感じるのが「水切れ」までの時間です。

水切れとは、水分不足によって葉がしおれたり、

茎が垂れ下がる状態ですが、多肉は水切れしづらいのが特徴です。

観葉植物との違い

▲ 水切れしやすいアジアンタム

水を消費しやすい一般的な植物は、

夏に水やりを忘れると…

1日~数日程度で、くたびれてしまいます。

こんな経験をお持ちの方も多いかと思います。

多肉植物は、しなびにくい

いっぽうの多肉植物は、分厚い葉や幹に水分を蓄えるため、

水やりから1週間くらいでは、しなびることがありません。

健康的な栽培を無視すれば、

3ヵ月以上でも耐えてくれます。

そのため、多肉植物は水やりの回数が少なく…

手がかからない植物だと紹介されています。

 多肉はCAM植物

多肉植物は、サボテンと同様に、

「CAM【カム】植物」というグループで、

葉や茎に水分を溜め込み、放出させない能力に優れています。

グループの内訳は、こちら
C3 植物 約90%の植物が該当
C4 植物 トウモロコシ、サトウキビなど
CAM植物 ベンケイソウ科、サボテン科などのいわゆる多肉植物

細かい事はさておき、水切れに超強いのが、

CAM植物というグループに入る植物たちで、

多肉植物やサボテンが代表格となります。

燃費が抜群の、多肉植物

車の燃費で例えるなら…

観葉植物の燃費が「10km/L」だとすると、

多肉植物は「100km/L」といっても大袈裟ではありません。

観葉植物の水やりが毎日なら、

多肉は10日に1度でも枯れる様子は見せません。

ただ、水が苦手なわけではなく、

コンスタントに与えたほうが、健康的に育ちます。

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2 管理場所(陽当たり)

つづいて、管理する場所になりますが、

多肉植物は、基本的に陽当たりを好むので、

室内ではなく、屋外での管理が推奨されます。

 半日陰・日向が基本

観葉植物は日陰でも育ってくれますが、

多肉植物は「半日陰 or 日向」での管理が基本です。

日照不足になると、本来のパフォーマンスを…

発揮できないまま、微妙な感じで育ってしまいます。

半日陰 = 明るい場所 or 半日ほど陽が当たる場所

日陰では「徒長」という問題が発生する

日陰での栽培で、日照不足が続くと、

上の写真のような徒長【とちょう】という…

幹が伸びた状態が起きやすくなります。

▼ 徒長について

徒長について、もっと知りたい方は、

上記の記事をご覧ください。

 場所の確保が大変

多肉に限った事ではありませんが、

管理する多肉が増えると、置き場所の確保が難しくなってきます。

多年草のため、枯らさない限り…

買えば買うほど増えていくのが多肉です。

「半日陰」以上の場所が必要

また、置き場所はどこでもよい訳ではなく、

日陰では綺麗に育ちにくいため、

半日陰以上のスペースを確保する必要があります。

そのため、置けるスペースはあるけど…

「陽があまり当たらない」といったケースに悩みます。

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3 成長シーズン

多肉植物は常緑なので、いつも成長している感じがしますが、

多肉の種類によって成長しやすい季節があり、

それに合わせて、栽培や管理も調整する必要があります。

  • 春・秋 タイプ
  •   夏 タイプ
  •   冬 タイプ

購入した多肉植物が、どのシーズンに成長しやすいのか?

なるべく書籍を購入して、目安を把握する必要があります。

▼ オススメの書籍はこちら

多肉の「た」の字もわからないという方は、

多肉栽培の参考書を1冊でも読んでおくと、すぐに上達できます。

▼ この書籍の内容について

こちらの書籍の内容は、別記事で紹介しています。

「春・秋」タイプが多い

一般的に多肉植物と呼ばれるグループは、

セダムやエケベリアなどを含む…

ベンケイソウ科の植物が多く、それらはほとんど「春・秋」タイプです。

ベンケイソウ科のグループ

・アエオニウム属
・エケベリア属
・カランコエ属
・クラッスラ属
・グラプトペタルム属
・セダム属
・パキフィツム属

などなどが、メジャーどころのグループです。

 イレギュラーもあり

▲ 黒法師【アエオニウム属】

稀にイレギュラーもあり…

「黒法師」で有名なアエオニウム属は、

春・秋も成長しますが、冬が最盛期となります。

冬は紅葉シーズン

多くの多肉にとって、冬は紅葉シーズンとなります。

夏の間はグリーンだった葉が、

赤やオレンジ、黄色に変わりやすくなります。

「夏顔」と「冬顔」

多肉植物は、夏と冬でフォルム&葉色が…

別モノの姿に見えるため、

それぞれを「夏顔」「冬顔」と表現しています。

または「夏姿」「冬姿」とも呼ばれます。

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4 耐暑性・耐寒性

多肉植物は全体的に、観葉植物と比べると…

高温・低温ともに強い植物です。

夏なら「45℃」ほど、

冬なら「-3℃」くらいまでは耐えてくれます。

種類によっては、さらに過酷な環境でも耐える

種類によっては、さらに厳しい気温でも耐えることが可能です。

例えば、上の写真の「センペルビウム属」の種類は、

-20℃以上の寒さにも耐えるそうで、日本のどこでも冬越しが可能です。

 夏のほうが大変

夏と冬の管理では、それなりに…

手間のかかるポイントがありますが、

どちらが大変かというと、夏だと感じます。

直射日光が危険

先ほど「陽当たりが大切」と紹介しましたが、

夏の陽当たりは、多肉にとっても災害級なので、

この強すぎる陽射しをケアしていかなければなりません。

詳しくは下記の記事をご覧ください。

▼ 夏の対策・記事一覧

▼ 冬の対策・記事一覧


まとめますと、他の植物と比べれば…

暑さ・寒さに強いほうですが、

それでも、日本の夏と冬を越すには…

相応の対策をしないと、枯れてしまうケースが目立ちます。

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5 増やし方(繁殖)

多肉植物の増やし方は3つあります。

  1. 剪定【せんてい】
  2. 実生【みしょう】(種まき)
  3. 葉挿し【はざし】

剪定と実生は、他の植物でも定番の増やし方ですが、

多肉植物は「葉挿し」での繁殖も得意としています。

多くの種類で使える葉挿し

「葉挿し」とは、本体から取った葉っぱで…

クローンを作る栄養繁殖の1つです。

必ず成功するとは限りませんが、放置するだけで…

葉っぱから根と芽が伸び、土に挿すと根付いて育ちます。

▼ 繁殖・記事一覧


多肉植物は強健な性質のため、

かなり雑に扱っても、剪定と葉挿しだけで、毎年のように増やせます。

特に葉挿しでの繁殖は、たいへん面白く感じられると思います。

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まとめ】まずは買ってみてください

多肉植物が、はじめての植物栽培であれば、

それほど、性質や育て方には違和感を感じません。

とにかく水持ちがよい植物なので、

夏でも1週間以上、水やりが不要です。

この水やりの感覚に慣れると、

他の植物の水やりは、面倒に感じまうほどです。

そのため、観葉植物や草花の栽培経験者が…

多肉栽培を始めると、かなりの違和感を感じるそうです。

100均でも買える多肉植物

最近では一部の100均でも流通するようになり、

ホームセンターでも取り扱いがあります。

価格は種類やお店によって異なりますが、

1ポット100円~1,500円ほどが相場です。

最後になりますが、多肉栽培を始めるなら…

梅雨と夏以外の季節がオススメです。

特に氷点下にならない涼しい季節では、

屋外に放置しておくだけでも、簡単に育ってくれます。

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2018年の秋から多肉植物を楽しんでいます。これから始める皆様にとって、少しでも参考になれば幸いです。


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