この記事では、多肉植物を増やす際に用いられる、
「簡単 かつ 定番」の方法を2つ紹介します。
覚えやすい方法ですので、
繁殖の面白さを、存分に味わえます。
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◆ 2つの増やし方
それでは、さっそく…
2つの増やし方を紹介します。
- 葉挿し【はざし】
- カット & 挿し芽【さしめ】
一般的な植物のイメージでは、
増やすといったら「種まき」くらいしか、思いつきませんが…
多肉植物は、他の方法もあり、
それが「葉挿し」と「カット&挿し芽」になります。
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続いて… それぞれの増やし方を、
1つづつ、簡単に紹介します。
❶ 葉挿し【はざし】
多肉植物を象徴するような、
簡単かつ… 見た目も面白い、
ついついハマってしまう増やし方になります。
葉っぱだけで、増やせるのが「葉挿し」
例として… このような、葉が分厚い多肉植物を用意します。
イレギュラーはありますが…
セダムやエケベリアといった、定番の多肉植物で大丈夫です。
「葉挿し」の流れ
▲ 親株から、葉を取る
まずは、「葉挿し」として使う葉を、
親株(黒ポット)から取ります。
茎から外すのは簡単です。
取った葉っぱから… 発芽・発根
▲ 2週間ほどで、根と芽が自然と伸びる
▲ 植えて育てれば、親株と同じになる
取った葉っぱは、そのまま放置するだけで、
自然と… 根と芽が伸び、
いずれ、親株と同じ状態まで大きくなります。
リスクのない、増やし方
▲ これだけ取っても大丈夫
葉挿しは、親株から葉っぱを取るだけです。
簡単に取れるタイプから…
コツが要るタイプまでありますが、
親株の状態には、影響しないので、
安心して「葉挿し」にチャレンジすることができます。
詳しい「葉挿し」の流れは、こちら
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❷-1 カット(ピンチ)
2つ目の増やし方は、カット(ピンチ)です。
この方法は、多肉だけではなく、
植物全般で共通する増やし方になります。
呼び方は、色々あります
対象となる植物や、栽培者によって…
カットやピンチ、摘芯【てきしん】などと呼ばれていますが、
作業の内容は、だいたい同じです。
カットすると、増える
▲ 秋麗【しゅうれい】
多肉植物も、茎の先端付近をカットすると、
その下部から、新しい芽を出す仕組みがあります。
そうでないと、
アクシデントで、茎や葉を失った際…
生存できる期間が、大幅に短くなってしまうからです。
増える様子
▲ 先端部分をカット
▲ 2週間前後で、親株から芽が伸びる
▲ 拡大した写真
このような感じで、多肉植物は、
カットした下部の…
葉の付け根から、新芽が伸びてきます。
2つ以上の芽が伸びやすい
多肉植物では、1度カットすると…
2つ以上の、新芽が伸びてきますので、
そこそこ、増やすことができます。
❷-2 挿し芽【さしめ】
先ほどのカットと、同時作業になるのが「挿し芽」です。
多肉植物の場合、
カットした先端部分は…
挿し芽【さしめ】という方法で育てられます。
「挿し芽」の様子
▲ 2週間ほどで、根が伸びる
カットした先端部分は、土に植えなくても…
2~3週間程度で、茎から発根します。
それまでは、水を吸えませんが、
多肉なので、枯れることはありません。
植えれば、そのまま育つ
▲ 植えた後の様子
カットした先端部分は… 挿し穂【さしほ】と呼ばれます。
この挿し穂を植えれば、
親株と同じように育っていきます。
「挿し芽」も簡単にできる
「挿し芽」といっても、
やることは… カットして、発根を待つだけです。
「葉挿し」と同じように、難しい作業ではありません。
また、作業の流れとして…
「カット」と「挿し芽」は、だいたいセットで行われます。
詳しい「カット & 挿し芽」の流れは、こちら
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◆ 多肉の選び方と適期
以上の2つの方法を、
すぐに試してみたい… という場合、
オススメな多肉は、中粒のセダムやグラプト系になります。
❶ セダムは、こちら
▲ 虹の玉
▲ ロッティ
▲ 月の王子
他にも、たくさんありますが…
このような形状ですと、
葉挿しにする葉っぱも取りやすく、
茎をカットするのも簡単です。
また、価格が安いので、試すにはオススメの多肉になります。
❷ グラプト系は、こちら
▲ 姫秋麗【グラプトペタルム】
▲ 秋麗【グラプトセダム】
▲ 薄牡丹【グラプトベリア】
こちらも、上記のセダムと同じで、
価格も安く… 作業も簡単なタイプになります。
グラプト系とは…
- グラプトペタルム属
- グラプトセダム
- グラプトベリア
原種のグラプトペタルム属に加え、
グラプトペタルム属と…
他のグループとの交配種になります。
グラプトペタルム属の、血が混じっている品種
適期は、春と秋
増やしやすいシーズンは、
多肉植物の成長期に当たる、
「春」と「秋」になります。
涼しい時期が安定する
実際は、夏や冬に差し掛かっても大丈夫ですが…
人間が過ごしやすい季節は、
多肉にとっても、成長しやすい期間なので…
まずは、涼しいときに、
多肉の繁殖を、楽しんで頂ければと思います。
ご利用は、計画的に…
簡単に増える多肉植物ですが、
増やしたいぶんだけ…
スペースも必要になります。
事前に、スペースを確保する
多肉は、日照が不可欠なので、
やみくもに増やしても…
日陰では、奇麗に育ちません。
ですので、増やしたいぶんの多肉も…
陽に当たるスペースを確保する必要があります。
関連記事は、こちら
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◆ 補足 | 種まき
補足として紹介するのが、種まきです。
又の名は… 実生【みしょう】になりますが、
普通に、種を撒いて… 大きく育てる方法です。
初心者には… 超・高難度
イメージ的には、種まきが一番… 簡単そうですが、
多肉植物の場合は、
高難度な増やし方になります。
色々と大変で、難しい
▲ 0.5mm のタネ
詳しいことは、省かせていただきますが、
まず、栽培を始めた頃は…
種すらありませんし、種を採取するのも大変です。
1年以上の、栽培経験は必須
種まきは、発芽したあとの小さな苗から育てる必要があり、
栽培も、より気を遣うことになります。
まずは… そこそこ大きく育った苗を購入し、
普通に栽培できるスキルが必須となります。
多肉植物のタネは、ネットで購入できる
どうしても… 種まきで増やしたい場合は…
ネット通販で、タネが購入できます。
ネットショップは、こちら
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以上… 多肉植物を増やす2つの方法になります。
どちらも、思ったより簡単だと思いますので、
ぜひ、お試しください。