小型群生エケベリア「ブルーミニマ」を育てる

この記事は、エケベリア属「ブルーミニマ」の栽培記録です。

ミニマは小型のエケベリアを代表する原種で…

群生しやすいのも特徴です。

また、様々なハイブリッドが作出されており…

ブルーミニマもその1つとされています。

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◆ 基本情報 |
ブルーミニマ

ベンケイソウ科
エケベリア属
品種名 Blue Minima
流通名 ブルーミニマ
生育期 秋・春
価格帯 700円前後
栽培難易度 ★☆☆
増やし方 株分け

 ブルーミニマは交配種

  • E. minima
  • E. sp

ブルーミニマの出自は不明ですが、交配種のようです。

原種のミニマもおすすめですが、

どちらかというと…

名前の通り、少し青みがかった葉色で、

大きくなりやすいブルーミニマがお勧めです。

他のミニマ・シリーズ

1. ミニマ

原種のミニマになります。

派手さはなく、いかにも原種っぽい雰囲気ですが、

鮮やかなピンク&イエローの花をよく咲かせます。

特徴は、爪の辺り

近くで観ると、赤い爪は鋭く細長い感じです。

エッジ付近は、あまり色付かないため…

赤い爪だけがよく目立ちます。

 I.C.N(ミニマ)

2. ホワイトミニマ

白っぽい葉色をしたミニマ交配種。

血統的にはブルーミニマとは関係なさそうで…

株も群生しにくいようです。

3. メキシコミニマ

ミニマより肉厚な葉を持っています。

詳細は不明ですが…

ケッセルリンギアナ(エレガンス)っぽい雰囲気もあります。

4. 養老

こちらも詳細不明ですが、ミニマの特徴を感じます。

また、冬になると…

セクンダ(七福神)のように葉が枯れやすいのが特徴です。

 ネット販売

日本花キ流通
ストア内検索:ミニマ

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◆ 季節の変化

▲ 7月上旬

▲ 8月下旬

葉色(肥料・並) 淡いグリーンブルー
葉色(肥料・ 淡いグリーンブルー
エッジの色 レッド
爪の色 エッジと同様
ロゼット 日照不足・水やりで広がりやすい
備 考

▲ 12月上旬

▲ 2月中旬

葉色(肥料・並) 淡いブルーグリーン
葉色(肥料・ 淡いブルーグリーン
エッジの色 レッド
爪の色 エッジと同様
ロゼット 丸まりやすい
備 考

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◆ 購入時の写真と
1年後の比較

購入時の写真

購入日:2020.2 / 6cmポット

園芸店で購入した「いとうぐりーん」さんのブルーミニマ。

まだ群生はしていませんが、

順調に育てれば、1年以内に子株が増えると思います。

 約1年後の比較

原種のミニマより、中央のロゼットは大型です。

少しづつ幹立ちし…

気付いたころには群生しています。

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◆ 夏と冬の管理目安

 冬の管理(屋外)

弱い
-3℃まで
強い
-5℃まで
とても強い
凍害なし
- -

多肉植物全体で比べると「弱い」タイプ。

目安としては「-3℃」までなら、凍害の影響はなし。

-5℃まで下がると一部で凍結がみられ…

-7℃では全体が凍結し、再起不能かと思います。

 霜除け & 風除けは必須

屋外での管理では「霜除け&風除け」は必須です。

どちらかが未設置の場合では、上記の管理気温まで耐えられず…

霜害や凍害によるダメージを負いやすくなります。

 梅雨 & 夏の管理

 遮光(20~50%)

 病気・害虫対策

 徒長(水やり)

 雨ざらし・風通し

 高温(猛暑日)

高温・乾燥に強いタイプですが、朝から夕方まで…

丸一日、陽が当たる場合は50%前後の遮光が必要。

水やりは多肉の様子を確認しつつ「量 or 回数」を減らすのが安全です。

雨ざらしはトラブルの原因になりやすい

梅雨~初秋にかけては病気や葉蒸れ、徒長の原因となるため、

雨ざらしの状態を避けるのが無難です。

また、定期的に農薬を散布することで…

病気・害虫の被害も抑えられます。

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◆ 栽培メモ

1. 凍害に注意

育てやすいエケベリアになりますが、

注意するポイントは、あまり寒さに強くありません。

-5℃は危険

多肉植物の中では、並の耐寒性です。

0℃で弱ることはありませんが、

-5℃まで下がると、かなりのダメージを負います。

ミニマ関係は、同じ傾向

▲ ミニマ

ミニマっぽい品種は、どれも強烈な寒さには注意します。

全損までの被害は少ないかもしれませんが、

爪や葉先が枯れたり、葉色も濁ってしまいます。

2. 繁殖は「株分け」

※ 写真はメキシコミニマ

子株は出やすいので、ある程度大きくなったら…

親株から切り離し「挿し芽」で育てられます。

デザインカッターが便利

鉛筆のように握れて、刃も小さいカッターが便利です。

作業の際はポットから抜いて…

下側から見ると刃を入れやすいと思います。

葉挿しは未確認

見た感じ「葉挿し」でも大丈夫な気がしますが…

未確認となります。

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◆ 栽培記録
2020.2 ~

主な記録

 植替え ’20-05 ’21-05
 葉挿し
 株分け
(挿し芽)
● 殺菌・殺虫剤(目安
オルトランDX粒剤 毎年、春に1回
ダコニール1000 毎年、春~夏に3回ほど
● 病害虫・生理障害

現在まで、大きな病気・害虫・日照不足等の被害はなし

● 植替えの土

多肉植物の土【プロトリーフ】
(※ 元肥を含む)

● 追肥(目安

植替えから1年後に適量

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2019-冬
栽培記録

2月下旬 ブルーミニマを購入

購入日:2020年2月 (6cm ポット)

6cmポットいっぱいに育った株になります。

多めの肥料を与えない限り…

これくらいがMAXサイズかと思います。

ミニマより大きい

ミニマは3cmほどのロゼットなので、

比べてみると、だいぶ違う雰囲気です。

また、葉色もブルーっぽさを感じます。

2020-春~冬
栽培記録

5月中旬 植替え

暖かくなると、だんだんグリーン寄りの葉色に近づきます。

7.5cmポットへ

土が硬くなっていたので、ここで植替えです。

植替え後は、表面のみ鹿沼土で…

メインは「多肉植物の土」になります。

6月上旬 開花

花の色はミニマと変わらないと感じますが、

背丈は長く伸びるような気がします。

7月上旬 夏の様子

葉の枚数が多く、硬そうなロゼットですが、

日照不足になると広がりやすくなります。

また、葉も伸びやすい感じです。

8月下旬 病害虫には強い

ミニマ関係は、病気・害虫に強い感じがします。

これまで1度も確認していないので…

無農薬でも大丈夫そうですが、

オルトランくらいは撒いたほうが無難です。

10月中旬 子株が育つ

春頃からミニサイズが付き始めていましたが、

遠くからでも認識できるサイズになっています。

12月上旬 冬の様子

寒くなればブルーっぽい葉色と…

引き締まったロゼットは戻ってきます。

2月中旬 凍害で中ダメージ

ミニマ関係は「-5℃」まで下がってしまうと厳しそうです。

全損は免れましたが、

また半年~1年かけて、綺麗に仕上げる必要があります。

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2021-春~冬
栽培記録

5月上旬 春のリスタート

凍害では根まで枯れてしまうことがあり…

次の発根までは水を吸えず、葉も枯れやすくなります。

春になれば自然と発根するので、

それまで「0℃以上」を保って管理します。

植え直し

新しい土に植え直して再出発です。

発根して根付けば、ほぼ回復してくれます。

 肥料は必須

今回のように、ダメージを負った多肉を再生させる場合は、

元肥入りの土を使うか、追肥をして育てます。

無肥料だと、なかなか元には戻りません。

6月上旬 徐々に回復

梅雨時ですが、季節的に育ちやすいのが6月&7月です。

雨対策や遮光などの環境を整えてあげると、

多肉植物は気分良く育ってくれます。

8月下旬 完全に回復

凍害のダメージや種類にもよりますが、

早い場合だと、半年以内で回復してくれます。

10月中旬

12月上旬

2月中旬 凍害で小ダメージ

前年より気を遣ったつもりでしたが、

今回も凍害で小ダメージとなりました。

寒さでブルーっぽい葉色も、色が抜けやすくなります。

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最終更新 2022 / 6

6月下旬 枯葉取り

前年と同じパターンですが、枯葉が少し目立つだけで…

根にダメージはありません。

また、この機会に株分けして増やしてもよいと思います。

赤い葉色は、肥料切れのサイン

元々グリーンの葉を持つ多肉の場合…

春が過ぎても、赤い葉色が目立っているなら、

自然な紅葉ではなく、肥料切れのサインになります。

状況や好みで追肥を行う

多肉植物は、肥料切れで枯れる心配は少ないですが、

株のサイズアップや、翌年も花を咲かせたい場合は、

適度に追肥をして、栄養を保つように管理します。

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 この後の栽培は、繰り返し

まとめとしまして…

このまま育てれば、同じようなサイクルで育ちます。

そのまま群生株をキープしてもよいですし、

解体して繁殖に回すのもOKです。

冬の強烈な寒さにだけ注意して管理すれば、

とても育てやすいエケベリアになります。

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以上を持ちまして…

エケベリア属「ブルーミニマ」の栽培記録を終了します。


【夏は特に注意】蒸れやすいエケベリア

多肉植物の「徒長」と「シンプルな対策」

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