今回は多肉植物の葉っぱに付く「黒い点々」について紹介します。
この黒点は「黒点病」っぽい見た目ですが…
株を枯死させるような被害はありません。
また、病気を患う多肉も限定的となり…
そのまま放置して、葉の入替えを待っても解決します。
黒い点々が付いた状態
アップで写すと上の写真のような状態で、
気付くとたくさん付いている場合もあります。
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◆ 症状について
▲ 上海ローズ(センペルビウム属)
▲ 夕映え(アエオニウム属)
▲ ローズガーネット(エケベリア属)
写真では拡大しないと見えづらいのですが…
症状としては、下葉によく黒い点々が付着しています。
また、詳しい内容は不明です。
病気になる多肉植物は限定的
多肉全体で比べると、病気になる種類は少数です。
管理人の環境下では、
主にアエオニウム属、センペルビウム属、
エケベリア属、クラッスラ属の一部で確認しています。
事例の紹介
事例として、上記の栽培記録でも確認いただけます。
シーズンは春~秋
発病しやすい季節は「春~秋」のシーズン。
特に発生しやすいと感じるのは、
多湿の環境で雨に濡れた後です。
そのため、梅雨時のほうがよく見かけます。
病原菌の感染経路
病原菌は、風雨によって飛散し…
梅雨時~夏にかけて症状が現れやすいようです。
また、感染した株を購入して…
夏頃になった際、発病する場合もあると思います。
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◆ 病気の特徴
続いて、病気の特徴を紹介します。
なお、正式な病名はよくわからないため…
このブログでは適当に「黒い点々」と呼んでいます。
1. 多肉への影響は少ない
発病しても、株を枯死させるほどの影響はなし。
黒点の数が増えることはあるが、
「黒点病」のように、その黒点から腐っていく様子は確認せず。
美観は損なうので注意
枯れることはありませんが、
黒点のおかげで美観は損ないます。
葉の表面は少なくても、葉裏にはびっしりと付いている場合もあり。
見た目は「黒点病」っぽい
▲ こちらは黒点病
見た感じでは、黒い点々が付着しているため…
「黒点病」な気もしますが、
相違点としては、株に大きなダメージが残らないことです。
2. 削れば消える
▲ before
▲ after
黒点の部分は、ピンセット等で強めに削ると…
消える場合がありますが、ひっかき傷のような痕は残ります。
再発やキズが目立つ可能性あり
1度しか試していませんが、
数日が経つと、削った場所に褐色の点々があらわれました。
今度の点々は削っても落ちず、こすったキズも目立っています。
そのため、この対処法はあまりオススメしません。
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◆ 薬剤と対策の紹介
謎の病気かつ被害も少ないため…
現状ではベニカXで済ませています。
効果のほどは不明ですが、予防として散布。
発病後では手遅れなケースが多い
多肉の病気関係は、発病後では…
ほとんど根治できないかと思います。
そのため、事前に薬剤を散布することが重要。
また、一度でも発病してしまうと…
翌年も同様の病気になりやすいと感じます。
雨よけで雨対策
この病気に関しては、雨で濡らさないことで…
薬剤を散布しなくても、感染を防ぎやすいかと思います。
どうしても雨で濡れてしまう場合は、
ベニカX等の薬剤を事前散布します。
葉の入替えを待つ
最終手段という訳ではありませんが、
重い病気ではない為、葉が入れ替わるまで待っても大丈夫です。
それまでの間に、株が枯れてしまうことはありません。
翌年は薬剤を散布しておくのがベスト
一度でも黒点が付いた多肉は、
翌年も同じ症状があらわれやすいので…
事前に薬剤を散布しておくのがベストです。
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【まとめ】そこまで心配の無い病気
以上「黒い点々」についての紹介でした。
基本的にアエオニウム属と、
センペルビウム属の一部以外の多肉では、余り見かけないと思います。
また、環境によっては発病しないかもしれませんが…
念のため、日頃からの観察をオススメします。