この記事では、管理人の環境下で確認している…
病気&害虫の一覧と、
その病害虫を、まとめて対策する為に使う4つの農薬を紹介します。
はじめに
多肉植物の場合では、病気と害虫が発生する期間は同じです。
どちらも主に春~秋までなので、
まとめて対処することができます。
病気・害虫被害の一覧
↓ 病気 | ↓ 害虫 |
---|---|
斑点性の病気 | カイガラムシ |
黒点病 | アブラムシ |
黒い点々 | 毛虫・イモムシ類 |
- | ハダニ類 |
管理人の環境下では、以上の「病気&害虫」を確認中です。
詳しくは、下記のページもご覧ください。
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contents
◆ 農薬の紹介
現在、管理人が使用している農薬は4つです。
すべて定番の商品で、どこのホームセンターでも購入できます。
これら4つの農薬を使って…
病気と害虫被害を、まとめて対策しています。
1. ダコニール1000
▲ 斑点性の病気の症状
1つ目の農薬は、殺菌剤の「ダコニール1000」です。
いくつかの病気にも対応していますが、
主に「斑点性の病気」を抑えるために使用中。
詳しくは下記の記事もどうぞ
2. ベニカXスプレー
▲ 黒点病の症状
▲ 黒い点々の病気の症状
2つ目は、殺菌&殺虫剤の「ベニカXスプレー」です。
「黒点病」と「黒い点々の病気」対策として使用中。
害虫対策にも使える
ベニカXは殺菌&殺虫タイプの農薬で、
毛虫・イモムシ類やアブラムシも即効で駆除できます。
また、そのまま使えるハンドスプレー仕様なので…
霧吹きと同じ感覚で使用可能です。
3. オルトランDX
▲ カイガラムシ
3つ目は、殺虫剤の「オルトランDX」です。
多肉栽培の場合では、主にカイガラムシ対策として使われますが…
アブラムシや毛虫・イモムシ類、ハダニなど幅広くカバーしています。
唯一の粒状タイプ
ダコニールやベニカはスプレータイプの薬剤ですが…
オルトランは粒状タイプとなり、
土に混ぜるか、地表に撒いて使用します。
詳しくは下記の記事もどうぞ
4. ベニカXファインスプレー
▲ ハダニ類
4つ目は、殺菌&殺虫剤の「ベニカXファインスプレー」です。
ベニカXでは対応できないカイガラムシと…
ハダニ類の緊急駆除として使用中。
病気対策にも使えますが、主に害虫駆除がメインです。
ベニカXスプレーとの違い
どちらも殺菌&殺虫剤ですが、それぞれに特徴があります。
ファインは殺虫効果が強化され…
反対にベニカXでは、殺菌効果が重視された仕様です。
また、薬剤の成分も異なるため…
使い分けたほうが効率的かと思います。
農薬に対応する病害虫
ここで一旦まとめると、
農薬に対応する病害虫の一覧が下記となります。
1. ダコニール1000
対応する病気 | ||
---|---|---|
斑点性の病気 | その他の病気 |
2. ベニカXスプレー
対応する病気・害虫 | ||
---|---|---|
黒点病 | 黒い点々の病気 | 毛虫、アブラムシ |
3. オルトランDX
対応する害虫 | ||
---|---|---|
カイガラムシ | ハダニ | 毛虫、アブラムシ |
4. ベニカXファインスプレー
対応する病気・害虫 | ||
---|---|---|
ハダニ | カイガラムシ | 毛虫、アブラムシ |
農薬の散布状況
農薬は4つ使用していますが、
散布する多肉のグループは区別しています。
農薬 | 散布する多肉 |
---|---|
ダコニール1000 | すべての多肉 ※1 |
オルトランDX | すべての多肉 |
ベニカXスプレー | アエオニウム、センペルビウム、クラッスラ ※2 |
ベニカXファインスプレー | 害虫が付いた多肉のみ |
※1 パウダーが強い多肉(ラウイ等)には未使用
※2 状況により他の多肉にも散布
どんな多肉にも、基本的に使うのが「ダコニール」と「オルトラン」です。
使用頻度はダコニールが「3回 / 年」ほどで…
オルトランが「1回 / 年」のペースです。
ベニカXは、限定的に使用
続いて、黒点系の病気になりやすい多肉には…
ベニカXスプレーを時間を変えて散布。
最後に、目視で確認できる害虫を発見した場合、
即効性のあるベニカXファインスプレーを使用します。
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◆ 病害虫の被害状況
続いて病気&害虫の被害状況を紹介します。
管理人のケース
栽培している全ての多肉植物の数を100%とすると、
農薬を使わなかった場合で…
病害虫の被害に遭う割合は下記の通りです。
斑点性の病気 | 7% | カイガラムシ | 15% |
---|---|---|---|
黒点病 | 3% | アブラムシ | 3% |
黒い点々 | 3% | 毛虫・イモムシ類 | 3% |
- | ハダニ類 | 5% |
病害虫の被害は、現状少ない
管理人の環境下では、薬剤を使わなかったとしても…
それほど大騒ぎするような被害はありません。
ほんの僅かな病害虫のために、農薬を撒いている感じです。
カイガラムシの被害が最多
カイガラムシの被害は全国共通だと思います。
もし100ポット購入してきた場合、
無農薬では15ポット前後に、被害が確認されるかもしれません。
他の病害虫は限定的
他にも病害虫の被害は「黒点病」や…
「ハダニ」などがありますが、これらは限定的で…
育てている多肉によっては、1度も被害に遭わない可能性もあります。
病害虫も観察が大切
病気・害虫被害も、個々の環境よって様々です。
共通するのはカイガラムシくらいだと思いますので…
特に春~秋にかけては、日頃からの観察が重要です。
被害に遭った多肉を確認するのも大切
多肉の場合は、(最悪)被害に遭った後でも遅くはありません。
病害虫の正体が分からないまま…
適当に農薬を撒き散しても、無駄骨に終わってしまう可能性があります。
薬剤の成分を確認
病害虫の被害に強くなりたい場合は、
1冊くらいは書籍を購入したいところです。
それは、様々な薬剤の紹介と共に…
含まれている成分も確認しやすいからです。
農薬は最小限で構成するのがオススメ
書籍などを見ると、様々な病害虫と農薬が紹介されています。
色々と試してみたい気もしますが、
使用する農薬は、最小限に抑えるのがオススメです。
また「何の対策のために、どの農薬を撒くのか?」も意識したいところです。
自分なりの対策をカスタマイズしよう
今回の対策は1例に過ぎません。
かなり農薬を使う人もいれば…
オルトランとベニカくらいしか使わない人も多いかと思います。
病害虫との戦いも経験の積み重ねです。
様子を見ながら、自分なりの対策を構築して頂ければと思います。