セダム属「白雪ミセバヤ」の紹介です。
パウダーをまとった「ほふく性」のセダムで…
いくつかの種類があります。
よく販売されているのが、このタイプとなり、
ケープブランコという名前でも流通しています。
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Characteristics
成長期 | 形 状 | 葉 色 |
---|---|---|
春・秋 |
小型 |
グリーン |
セダム属 | 原種の栽培品種 |
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成長期は「春と秋」
ほふく性で広がりやすく、小型のロゼットを持つ。
パウダーが目立ち、先端ほど白く見える。
年間を通して基本的にはグリーンの葉色。
◆ Photos
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◆ 基本情報
科 | ベンケイソウ科 |
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属 | セダム属 |
学名 | Sedum spathulifolium ssp. pruinosum ‘Cape Blanco’ |
流通名 | 白雪ミセバヤ |
ケープブランコ |
生育期 | 秋・春 |
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価格帯 | 400円前後 |
栽培難易度 | ★☆☆ |
増やし方 | 剪定&挿し芽 |
- |
白雪ミセバヤは原種の栽培品種
◎ カナダ、アメリカの一部
このセダムは「スパツリフォリウム」という原種が元で、
その中でもいくつかの亜種があり、
さらに、その亜種の栽培品種となっています。
白雪ミセバヤと呼ばれているタイプは、
ケープブランコという名前でも流通しています。
▼ ミセバヤはこちら
白雪ミセバヤという流通名ですが、
本家のミセバヤは別のグループになります。
フォルムがよく似ているので、そう呼ばれているのだと思います。
子持ちレンゲにも似ている
ランナーで増えるため、どちらかというと…
子持ちレンゲに似ています。
凍らないセダム
白雪ミセバヤを含め、スパツリフォリウムの耐寒性は強く、
-20℃まで耐えるそうです。
そのため、葉が少し傷むことはあっても、
寒さで完全に枯れることはありません。
夏の管理だけ注意
基本的には強健で管理しやすいセダムです。
ほふく性なので、株元が込み合いやすく…
カイガラムシの住処になったり、蒸れる場合があります。
冬は心配いりませんが、夏は注意したほうが無難です。
育て方の、参考記事
※ 種類は異なりますが、成長過程や栽培方法は同様です。
ネット販売
カクトロコ | 日本花キ流通 |
にじはなPlants | - |
ストア内検索:白雪ミセバヤ or ケープブランコ |
※ 売り切れの場合あり
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◆ 季節の変化
夏
▲ 6月下旬
▲ 8月下旬
葉色(肥料・並) | グリーン |
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葉色(肥料・少) | グリーン |
エッジの色 | グリーン |
備 考 | 天候・肥料により紫色に変わる |
冬
▲ 12月上旬
▲ 2月下旬
葉色(肥料・並) | グリーン |
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葉色(肥料・少) | グリーン |
エッジの色 | グリーン |
備 考 | 天候・肥料により紫色に変わる |
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◆ Before / After
購入時の様子
購入日 | 2019. 8 |
---|---|
ポットサイズ | 7.5cm |
生産者さん | カクトロコ |
購入店 | カクトロコ(ネット) |
約1年後の様子
8月に購入したので「夏顔」の状態ですが、
年間を通して大きな変化はありません。
基本はグリーンの葉ですが、季節や環境により…
葉色はパープル系に変わり、パウダーの量も変化します。
また、ほふく性のためポットでは手狭に感じられるかもしれません。
1年間の主な作業
・なし
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◆ 栽培記録(3年間)
スタート(8月)
10月
12月
2月
4月
6月
約1年後(8月)
10月(剪定&挿し芽)
※ 個別のポットに植え付け
12月
※ いつの間にかカイガラムシが発生
3月
※ ほとんど枯れてしまう
リスタート(3月)
※ 追加購入してリスタート
6月
8月
10月
12月
約2年後(2月)
4月
5月(剪定&挿し芽)
8月(根付かず)
※ ほとんど根付いていない
10月
※ 根付き始める
12月
約3年後(2月)
6月
8月
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◆ 栽培メモ
1. ほふく性セダム
育て方はマンネングサ系のセダムや、子持ち蓮華と同様です。
購入時はポットに収まっていても、
次第に伸び始め、外へ広がり伸びていきます。
粉っぽさ・葉色は季節によって異なる
白雪ミセバヤの特徴的なパウダーですが、
季節によって、葉の先端を強く覆う場合や…
全体をまんべんなく覆うこともあります。
また、葉色は紫色に変わることもあり、日照や肥料に影響されると感じます。
2. 乱れてきたら剪定
株元がスカスカになってきたり、
微妙な見た目になったら剪定します。
剪定後の親株からは増えづらいので、
カットした「挿し穂」を植えたほうが効率的かと思います。
【参考】3ヵ月ほど根付かず
▲ 5月の様子
▲ 8月末の様子
今回、5月に剪定して挿し芽にしましたが、
秋になるまで根付きませんでした。
それでも、夏の3ヵ月間を乗り切っています。
「挿し穂」の状態では、蒸れにくく枯れにくい
乾燥に強い多肉の場合は「挿し穂」の状態だと、
1シーズンくらいは軽く持ち応えてくれます。
水を吸えないため成長はしませんが、
逆に蒸れて枯れることは、ほとんどありません。
夏の場合は、直射日光を避けて管理することで、
秋までには発根して根付いてくれます。
3. 寒さには超強い
多肉植物の中でも、とても寒さに強いセダムで…
センペルビウムと同様に凍らないタイプです。
そのため、地植えやグランドカバーにも向いています。
冬でも葉は枯れにくい
見た目はミセバヤや子持ち蓮華と似ていますが、
この2つは宿根草タイプなので、
秋から冬にかけて、地上部は枯れていきます。
いっぽう白雪ミセバヤは、冬でもグリーンの葉を保ちつつ越冬します。
ですが、野ざらしで放置するより、
ある程度は養生して管理すると、より綺麗に育ちます。
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◆ 夏と冬の管理目安
冬の管理(屋外)
弱い -3℃まで |
強い -5℃まで |
とても強い 凍害なし |
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- | - | 〇 |
ほとんどの地域で凍害の心配が無く…
夜間の屋外でも冬越しが可能。
霜除け不要 & 野ざらしもOK
冬の間は野ざらし状態でOKです。
霜避けも不要で、霜に当ててもダメージはありません。
水やりも雨や雪解け水で十分となります。
梅雨 & 夏の管理
遮光(20~50%)
病気・害虫対策
徒長(水やり)
雨ざらし・風通し
高温(猛暑日)
高温・乾燥に強いタイプですが、朝から夕方まで…
丸一日、陽が当たる場合は50%前後の遮光が必要。
水やりは多肉の様子を確認しつつ「量 or 回数」を減らすのが安全です。
雨ざらしはトラブルの原因になりやすい
梅雨~初秋にかけては病気や葉蒸れ、徒長の原因となるため、
雨ざらしの状態を避けるのが無難です。
また、定期的に農薬を散布することで…
病気・害虫の被害も抑えられます。
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