この記事は、多肉植物に興味があるけど…
そのまえに、
「多肉の特徴と注意点をザックリと知りたい…」
という皆様に向けた内容になります。
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はじめに
多肉植物といっても、様々な種類がありますので、
今回は写真(↑)のような、セダム属やエケベリア属といった…
メジャーなグループを中心に紹介します。
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▼ 特徴と楽しみ方
ご覧の通り、独特の存在感を持つ多肉植物になりますが、
特徴と楽しみ方を厳選すると下記になります。
- ユニークなフォルム
- 常緑と紅葉
- 増やしやすい植物
それでは1つづつ紹介します。
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❶ ユニークなフォルム
特徴的なのは、やはり「肉厚の葉っぱ」です。
「葉っぱ = 薄いモノ」という概念があるので、
多肉ならではの肉厚な葉はインパクトが絶大です。
非日常を楽しめる植物
普段の生活の中では、あまり見かけない多肉さんなので、
既視感もなく、すべてが新鮮に映り、
「多肉植物なら育ててみたい!」と感じる人も多いかと思います。
日本では馴染みが薄い
サボテンは江戸時代から観賞されていたようですが、
それでも日本の慣習・文化では、
多肉に触れる機会は、ほとんど無いと思います。
近くで観賞するのがオススメ
実際、手に取って見てみるとわかりますが、
意外と多肉は小さいことに気付くと思います。
1ポットで直径6cm ~ 8cm ほどの大きさです。
20 ~ 50cmの距離感がベストポジション
多肉の葉っぱは、近くで観るほど綺麗なので、
距離感としては50cm以内で観賞するのがオススメです。
逆に離れれば離れるほど、
何の植物だか分からなくなってしまうのが残念なポイント。
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❷ 常緑と紅葉
▲ 2月の多肉植物
多肉植物は(基本的に)常緑多年草なので、
1年を通して楽しめ、半永久的に育て続けられます。
葉の入れ替わりはありますが、
落葉樹のように、一度に葉を落とすこともありません。
鑑賞のメインは、葉っぱ
多肉植物も花を咲かせますが、鑑賞のメインは葉っぱです。
そのため、花芽が伸びたら早めに摘んで、
栄養を葉に回すことが一般的となります。
開花させても株は枯れない
一部のグループを除き、多肉は開花させても株は枯れません。
開花後は少し肥料を足してあげると、
再び元気よく育ちます。
紅葉が楽しめる植物
紅葉が楽しめる植物といったら、
モミジやカエデ、イチョウくらいでしょうか?
自宅で紅葉が楽しめる多肉
多肉植物も(多くの種類で)夏場はグリーンですが、
涼しい秋以降になると、徐々に紅葉してきます。
自宅で育てれば、毎日のように紅葉した多肉を鑑賞できます。
紅葉した後でも落葉しない
紅葉のあとでも多肉は落葉しません。
フォルムをキープしたまま、晩秋~春頃まで紅葉が続きます。
そして、夏に近づくほどグリーンに変わっていき、これを繰り返します。
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❸ 増やしやすい植物
植物には「球根」や「種まき」、「挿し芽」といった…
いくつかの増やし方がありますが、
多肉には、肉厚な葉を活かした多肉らしい増やし方もあります。
「葉挿し」という方法
多肉植物は、葉っぱだけで親と同じ株(クローン)を作れる、
葉挿し【はざし】という繁殖方法が有名で、
これも多肉植物の醍醐味となります。
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ざっくりですが、以上の3つが多肉栽培の特徴と楽しみ方になります。
特に、四季を感じる多肉の紅葉は、
毎年の楽しみになるのではないかと思います。
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▼ イメージと現実のギャップ
ここまでは、多肉栽培の面白さや特徴を紹介してきましたが、
ここからは、多肉が持つイメージと、
現実のギャップについて紹介していきます。
多肉には栽培条件がある
多肉に限らず、植物というと元気に育つイメージがあり、
楽しいガーデニングを思い浮かべてしまいます。
ですが、多肉植物にも向き・不向きの環境があり、
それに合わせて管理する必要があります。
多肉では厳しい内容
- 観葉植物の感覚で飾る、インテリアとしての多肉
- オールシーズンでの花壇(地植え)
この2点は、未経験の方ほど想像しやすい内容かと思いますが、
実際はかなりシビアになります。
かくいう自分も、栽培前はイケるんじゃないかと考えていたものの、
結局「ちょっと無理ゲーだな!」と諦めました。
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❶ インテリアとしての多肉
▲ 室内では不格好に育つ
観葉植物はインドアグリーンとして定番ですが、
陽当たりを必要とする多肉植物は、
室内空間では日照不足となり、綺麗に育て続けることができません。
(※ 数日間なら室内に置いても大丈夫)
陽当たりは必須条件
多肉植物にとって、陽当たりは必須条件になります。
陽に当てなくても、育つことは育ちますが…
多肉らしいフォルムや、秋の紅葉は楽しめませんので注意が必要です。
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観葉植物とは別物
観葉植物は、日陰を好むタイプや、
日陰に強いタイプも多いので、置き場所の選択肢が豊富です。
しかし、陽射しが必要な多肉は、管理場所が限られてしまうため、
窓際か屋外でしか栽培を継続できません。
陽当たりスペースの確保が難しい…
多肉植物の管理には、陽が当たる1等地を用意する必要があります。
でも、お住いによっては、日向の確保が難しい場合があるため、
それが、多肉栽培を諦める原因の1つとなっています。
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❷ 花壇(地植え)での栽培
もう1つのよくあるイメージは、花壇や地植えでのガーデニングです。
どうせ日照が必要なら、草花のように花壇(地植え)で育て、
お庭全体を彩りたい気分にさせられます。
ですが、ここでも大きなトラップが待ち受けています。
猛暑と寒波で大ダメージ必至
多肉植物は高温でも低温でも、そこそこの耐性があります。
しかし、屋外での地植えとなると、
春と秋は元気に育っても、夏と冬の厳しい環境でどんどん脱落していきます。
夏か冬のどちらかで枯れやすい
多肉は常緑草ですが、夏を乗り切っても冬で枯れたり、
冬を乗り切っても、夏で枯れてしまうケースがほとんどです。
暑さに強い品種は、寒さに弱かったり、
その逆のパターンも多いので、
ギュウギュウに植えた多肉でも、徐々に枯れてスカスカな状態へと変わります。
花壇は「春・秋」に楽しむのが無難
多肉植物はとても増えやすい植物です。
そのため、増えすぎて管理に困った多肉を…
夏か冬に枯れる前提で、地植えするケースはよくあります。
春と秋だけ頑張ってくれればOKという感じです。
余裕ができたら、花壇栽培も楽しめます
花壇(地植え)は絶対にダメという訳ではありません。
グランドカバーとして、楽しまれてる方も大勢いらっしゃいますので、
余裕ができて、枯れてもいい苗が増えてきたらお試しください。
「鉢植え」での栽培が基本
▲ 直径7cmほどのポット
多肉さん達は、陽当たりを好むくせに、
夏と冬に大ダメージを負ってしまう可能性が高いので、
まずは、鉢植え(ポット)で管理するのがオススメです。
ポット(苗)なら簡単に移動できるから
前述の通り、多肉は夏と冬に枯らしやすい植物です。
そのため、簡単な対策として、
天候や気温に合わせて、ポット(苗)を移動させて対処します。
これが、場所が固定された地植え(花壇)では行いにくいので、
多肉は「鉢植え栽培」が基本となっています。
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◆ 最後のまとめ
常緑の多肉植物は、1年を通して楽しめるメリットがありますが、
裏を返せば、陽当たりのよい場所で、
1年を通して面倒を見なければなりません。
愛らしいフォルムと鮮やかな紅葉は、その先に待っています。
最大の難関は、陽当たりの確保
観葉植物と比べると、日なたを好む植物なので、
陽当たりスペースの確保だけが最大の難関です。
ぜひ、栽培前に自宅の環境をチェックしてみてください。
慣れてしまえば、多肉栽培はとても簡単
なんだかんだで、面倒くさそうな多肉栽培ですが、
慣れてしまえば、あまり手はかからない植物です。
鉢植え栽培が基本なので、1ポットから気軽に始められます。
もし、そこで楽しく感じられたら、数を増やしたり…
花壇に地植えをしてみるのもよいでしょう。
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