多肉をはじめ… 植物を上手に育てるには、
最低限の栽培用語を覚えておく必要があります。
この記事では… よく会話や筆記で使われていたり、
重要な栽培用語をザックリとまとめました。
特に、重要なワードは、赤字で表記しています。
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全体・各部位の呼び名
★ ロゼット
▲ ローラ【エケベリア属】
株の中心から放射線状に、葉っぱを広げている様子。
バラ(rose)のように見えるので、ロゼット(rosette)と呼ばれます。
「10cm のロゼット」と表記されている場合は、直径サイズのこと。
◆ ティップ(爪)
▲ アガボイデス”エボニー”【エケベリア属】
葉先の爪のこと。
エケベリア属は、鋭いティップを持つ品種が多い。
◆ キール
▲ パールフォンニュルンベルク【エケベリア属】
葉の反り具合(稜線)のこと。
◆ 双子葉植物【そうしようしょくぶつ】
▲ ミロッティ【カランコエ属】
2枚の葉がセットで、生えてくる植物。
セダムやエケベリア、カランコエなどが双子葉植物。
ロゼットも、よく見ると2枚の葉がセットで構成されている。
◆ 単子葉植物【たんしようしょくぶつ】
▲ 十二の巻【ハルオシア属】
1枚だけで葉が伸びる植物。
多肉植物では、ハルオシア(ハルオチア)属が有名。
◆ 宿根草【しゅっこんそう】
左:4月 / 右:12月
宿根草は、成長期以外になると、地上部が枯れてしまう植物。
枯れた後でも… 地下部には、新しい芽がスタンバイしている。
上の写真のミセバヤは、多肉性の宿根草で、いくつかの品種も流通しています。
◆ パウダー(粉)
▲ 銀波錦【コチレドン属】
多肉植物の葉が、自らつくりだす白い粉。
擦ると取れてしまう為… なるべく、触れないことが望ましい。
◆ ランナー
▲ パシフィック・デビルズフード【センペルビウム属】
センペルビウムで、よく見られる…
親株と子株をつなぐ細い茎のこと。
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多肉植物の種類・変異
★ 原種【げんしゅ】
▲ チワワエンシス(原産地:メキシコ・チワワ)
国々の地域で、自生している野生種。
原種も、人によって栽培され流通している。
購入した多肉植物が「原種なのか?」を知るには、図鑑等で調べるしかありません。
★ 交配種【こうはいしゅ】 / ハイブリッド
異なる植物を、交配(交雑)させて誕生した雑種。
多肉植物では、エケベリア属が盛んに交配されている。
例えば…
左:ラウイ / 右:リンゼアナ
▲ ラウリンゼ
ラウイとリンゼアナの交配で…
日本では「ラウリンゼ」と呼ばれる交配種が流通しています。
★ 属間交配【ぞくかんこうはい】
異なるグループ(属)の間で行う交配。
▲ グリーンローズ【セデベリア属】
・セダム属: パルメリ(薄化粧)
・エケベリア属: デレンベルギー(静夜)
グリーンローズは、セダム属とエケベリア属の属間交配種
多肉植物の場合は、下記の属間交配をよく目にします
交配後の名前 | A | B |
---|---|---|
セデベリア | セダム | エケベリア |
グラプトベリア | グラプトベダルム | エケベリア |
パキベリア | パキフィツム | エケベリア |
他にも、色々とあり…
ネット通販では、交配前の… どちらかの属名になっていることもあります。
◆ 園芸品種・栽培品種・品種
交配をはじめ… 人の手によって、つくりだされたもの。
どれも同じような意味合い。
◆ 普及種【ふきゅうしゅ】
一般的に… 流通量が多く、手に入りやすい植物。
「どこまでが普及種なのか?」は、曖昧ですが、年々… 普及種は増加してゆくと思います。
★ 斑入り【ふいり】 / 錦【にしき】
▲ ロゲルシー・錦【クラッスラ属】
斑入りとは… 葉の中に、白・黄色のラインやまだら模様が入った状態のこと。
錦ともいわれ… だいたい、下記のどちらかで呼ばれる。
- 斑入り 〇〇〇
- 〇〇〇 錦
新規で名前が付けられた品種もある
少数ですが… 斑入りになると、
別の名前が付けられている場合もあります。
- 「虹の玉」の斑入り ⇒ オーロラ
- 「ブロンズ姫」の斑入り ⇒ ピーチ姫
▲ ピーチ姫【グラプトセダム属】
ブロンズ姫より、ピンク色の葉が特徴。
◆ 季節錦【きせつにしき】
季節によって、斑があらわれたり消えてしまう状態。
または、高温によって葉がダメージを受け、黄色っぽくなっている状態。
◆ 綴化【セッカ】
別名:テッカ / クリスタータ(略してクリスト)
▲ サンバースト【アエオニウム属】
見た目は、成長点が連なり、帯状になった状態。
本来はテッカと読むが… 読み間違えられた「セッカ」が定着してしまったらしい。
◆ 石化【セッカ / セキカ】
別名:モンストローサ(略してモンスト)
▲ ヒューフェリー”グランドスラム”【ジョビバルバ属】
モンストは、分頭を繰り返す現象。
クリストとは異なり… 1つ1つのロゼットが区別できる。
いまいち… 見分けにくい
サボテンのモンストは、見た目的にもわかりやすいのですが、
多肉のモンストは、多頭や群生との違いがわかりずらいです。
◆ 分頭【ぶんとう】 / 多頭【たとう】
成長点が増えて、顔が2つや複数になってしまう現象。
成長点が傷つけられると… 分頭することがある
分頭する様子
▲ オーレウム【アエオニウム属】
成長点付近が腐ってしまい、傷がつく。
その後… 傷ついた影響により、
成長点が増えて、三つ子が生まれる。
そのまま、大きくなる。
【豆知識】 四つ葉のクローバー
通常のクローバーが、四つ葉になる理由は…
人や動物に踏まれて、成長点に傷がつき、葉の枚数が増えるから。
◆ 群生【ぐんせい】
▲ ミニ養老【エケベリア属】
1つの株から、複数の脇芽が伸びて成長し、
群がっているように見える状態。
◆ 突然変異 / ミューテーション
何らかの影響により、見た目が変化すること。
斑入りや葉色の変化も、突然変異から生まれる。
葉が反り返る… ルンヨニー
左:原種 / 右:変異種
どちらも、ルンヨニーですが…
右は、原種のルンヨニーから突然変異であらわれました。
学名では「Echeveria runyonii ‘Topsy Turvy’」と表記され、
日本では、原種のルンヨニーと区別するため様々な呼び方をされています。
・トプシー・ツルヴィ
・トプシー・タービー
・トップ・スプレンダー
・スプレンダー
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状態・生育
★ 苗【なえ】 / 株【かぶ】
一般的に… 苗は、小さく若い状態。
株は、大きく育った状態。 または、根っこ全体。
多肉植物では、どちらで呼んでもよいと思います
◆ プラグ苗
プラグトレイと呼ばれる黒い容器で育てられた苗のこと。
◆ カット苗
茎をカットして、頭の部分だけで販売されている苗。
発根の有無は、植物の状態や販売ショップにより異なります。
未発根の状態で購入しても、数日で発根することが多い
◆ 抜き苗
▲ 樹氷【セデベリア属】
土に植えられていた苗を抜いて、販売されている状態。
土やポットは付いていないが、
根っこは生えているので、植え直すだけで育てられる。
★ 発根【はっこん】
茎や葉から、根っこが生えてくること。
根っこが生えないと水を吸えないので、やがて枯れてしまう。
◆ 気根【きこん】
茎の途中から、生えてくる根のこと。
伸びた気根は、カットしても問題なし。
★ 頂芽【ちょうが】
▲ スノージェイド【セデベリア属】
茎の先端の芽や、その周辺部のこと。
◆ 側芽【そくが】/ 脇芽【わきめ】
幹(茎)の節や葉っぱの付け根から出る、芽のこと。
腋芽【えきが】とも呼ばれる。
◆ カキ仔 / クローン
▲ 七福神【エケベリア属】
エケベリアなどで、脇から吹き出す子株のこと。
また、「葉挿し」や「挿し芽」などで増やした、
親株と同じDNAを持った、子株のこと。
★ 成長点【せいちょうてん】
▲ 八咫の鏡【アエオニウム属】
頂芽や脇芽の先端部分で、新しい葉が出てくるポイント。
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性質・特徴
★ 頂芽優勢【ちょうがゆうせい】
頂芽は、脇芽(側芽)の生育を抑える…
オーキシンというホルモンのを分泌する。
そのため、頂芽をカットすると…
オーキシンが分泌されず、脇芽(側芽)が大きく育ってくる。
多肉植物も、この性質を使って増やす
▲ 頂芽の下で、切り落とすと…
▲ 2つの脇芽が発芽した
頂芽をカットすると…
切り口の下から脇芽が発芽し、大きく育つ。
脇芽がでてこない多肉植物では、頂芽をカットして、
強制的に脇芽をだすこともできる。
切り落とした頂芽も、植え直すと元気に育ちます。
◆ 無茎【むけい】
▲ アガボイデス”マルチフィーダ”【エケベリア属】
多肉植物では… 目立った茎を持たない種のことを指す。
エケベリア属では、アガボイデスなど… 無茎が多い。
◆ 木立【こだち/きだち】 / 木立性
茎が、木の幹のように太くなり、縦に伸びる性質のこと。
◆ 木質化【もくしつか】 / 木化
長期で栽培していると…
茎の表面が、木のように変わり硬くなること。
◆ 耐暑性【たいしょせい】
暑さに耐えられる性質。
適切な管理を行えば、日本の夏でも、
多くの多肉植物が暑さに耐えられる。
斑入りは… 暑さに、弱めな傾向
▲ レーマニー・錦【コルプスクラリア属】
種類にもよりますが… 斑入りの品種は暑さに弱く、
ノーマルの種より、先にダウンしやすい。
◆ 耐寒性【たいかんせい】
寒さに耐えられる性質。
多肉植物は、氷点下になると凍結して枯れてしまう種もあり、
屋内への移動や暖房器具で対処する必要がある。
氷点下でも、凍らない多肉植物
センペルビウムは、寒さに強く…
「-20℃」以上でも耐える、強力な耐寒性を持っている。
霜が降りても、凍らない。
◆ 休眠 / 休眠期
生育に適さない時期に、葉を落としたり…
大きくフォルムを変えて、成長を停止すること。
休眠期は、その期間こと。
◆ 落葉【らくよう】 / 落葉性【らくようせい】
葉が落ちること。
また、特定の季節に葉を落とす性質のこと。
アエオニウム属は、葉を落とす
左:成長期 / 右:休眠期
多肉植物の中では、アエオニウム属の「黒法師」という種がわかりやすく、
夏の前から葉を落とし、涼しくなるまで休眠する。
秋以降に涼しくなると、また葉っぱを大きく広げる。
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病気・害虫・生理障害
★ 徒長【とちょう】
左:通常 / 右:徒長
日照不足に加え… 水の与え過ぎにより、茎が伸びてしまうこと。
多肉植物の初心者は、必ずといってよいほど… 徒長させてしまう。
日照不足でも、ある程度… 水やりの調整で防ぐことができる。
★ 葉焼け【はやけ】
▲ 乙女心【セダム属】
太陽光が強すぎるため、葉の表面が焼けて変色すること。
葉焼けさせると… その葉っぱは、だいたい枯れてしまう。
★ 蒸れ / 高温多湿
▲ アガボイデス【エケベリア属】
真夏日(猛暑日)では…
葉が密集している部分に、水滴が残っていると… 部分的に蒸れやすくなる。
また、「直射日光 + 過剰な水やり」の2つの条件が揃うと、
土中の株(根っこ)が高温で蒸され、高温多湿状態になる。
すると、瀕死級のダメージを負ってしまい、手遅れだと… 株全体が腐ってしまう。
★ 凍結 / 霜害【そうがい】
▲ アロマティカス【プレクトランサス属】
寒さに弱い多肉植物では、氷点下になると… 細胞が凍り、茶色く変色する。
上の写真のように変色したら完全にアウト。
3月や4月の遅霜にも注意が必要。
◆ 枯死【こし】
蒸れや凍結などによって、完全に枯れてしまうこと。
◆ カイガラムシ
ダンゴムシが、白くなったような虫。
カイガラムシが分泌する液体で、葉がカビたり黒く汚れる。
また、大量に発生すると、吸汁されて葉や茎がボロボロになる。
◆ アブラムシ
春頃からあらわれる緑色や黒色の、小さな虫。
カイガラムシと同様に、放置すると被害が大きくなる。
オルトランで予防&退治
多肉植物では、定番の殺虫剤。
右の粒剤は、オルトランDXのほうが、効果的だと思います。
◆ ハダニ
▲ 葉の裏に潜む、小さな赤い点がハダニ
アブラムシより、さらに小さい虫ですが、肉眼で確認できます。
葉裏に潜み、吸汁されると… 葉の表面がカスリ状になる。
肉厚な多肉植物には、あまり見られない。
ダニ専用殺虫剤で退治
▲ ダニ太郎
ダニには、ダニ専用の殺虫剤で対処します。
◆ 斑点性の病気
褐色の点々が、下の葉からあらわれ枯れてしまう。
次第に、上の葉に感染し被害が拡大していく。
◆ 黒点性の病気
葉に、黒い点々があらわれる病気。
いくつかのパターンがあり… 葉が枯れてしまう場合もある。
殺菌剤で、予防が大切
病気にかかると、なかなか治りにくいので、
感染させないことが大切。
ベニカやダコニール等の殺菌剤を、発病する前に散布しておくのが無難です。
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増やし方
★ 葉挿し【はざし】
▲ 朧月【グラプトペタルム属】
葉っぱから増やす方法。
茎に着いた葉っぱを取ると、数週間で発芽し、親株と同じ姿に成長する。
左:葉挿しの苗 / 右:親株
発芽からの成長スピードは、種によって異なる。
なかなか大きくならない種もあり、上の写真の朧月は… 早く成長するタイプです。
★ 挿し芽【さしめ】
親の株から、茎(頂芽や脇芽)をカットし、それを植えて増やす方法。
カットした頭の部分は、「挿し穂【さしほ】」と呼ばれる。
また、草花なら…「挿し芽」、樹木なら…「挿し木」となりますが、作業自体は変わりません。
◆ 根づく / 活着【かっちゃく】
挿し穂を植えたあと、根づいて生長し続けること。
◆ 胴切り【どうきり】
▲ ファンファーレ【セデベリア】
主に、サボテンやハルオチアなど…
茎が太い植物に対し、上下で分割するようにカットすること。
◆ 摘心【てきしん】
別の呼び方:摘芯【てきしん】 / ピンチ / 芯止め
胴切りなどで、頂芽部分を切り落とすこと。
頂芽優勢の性質を利用して、新芽(脇芽)を増やすのが目的。
◆ 株分け【かぶわけ】
1つの株(根の塊)を、カットして分けること。
また、親株から子株を切り離すこと。
株分けすると… 葉・茎と根がセットになった株(子株)が複数つくれる。
センペルビウムは簡単
センペルビウムは、親株と子株をつなぐ…
ランナーと呼ばれる茎をカットすれば、株分けの完了。
とても増えやすい多肉植物のグループです。
◆ 実生【みしょう】
▲ 桜吹雪【アナカンプセロス属】の種
タネを採取して、種まきから育てること。
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管理・水やり・土
★ 遮光【しゃこう】
遮光とは、光をさえぎること。
多肉植物では、直射日光による「葉焼け」を防止するために行う。
また、晴天が続く真夏日以上では…
ポット周辺の温度上昇を抑えるため、遮光が必須。
遮光の様子
▲ (夏) 真上からの太陽光は、必ず遮光する
▲ 遮光して、柔らかい光を浴びせるのが理想
夏に枯らせてしまう要因は、
遮光不足とゲリラ豪雨による高温多湿が圧倒的に多い。
また、遮光が機能していれば、素材は何でもよいですが、
横から差し込む光の遮光には、通気性に優れる寒冷紗【かんれいしゃ】が使われます。
★ 灌水【かんすい】
水やりのこと。
散水より対象が狭く… 草木や農作物へ水を注ぐ場合に、灌水を使う。
★ 水切れ【みずぎれ】
土の乾燥により、体内の水分が不足している状態。
症状として… 葉が柔らかくなったり、シワが寄ってくる。
◆ 腰水【こしみず】 / 底面給水【ていめんきゅうすい】
水を張った容器に、鉢を置いて… 底から水を吸わせる方法。
「土の乾燥 ⇒ 水切れ」が、心配な植物に対して行う
▲ ハエトリソウ(乾燥に、とても弱い食虫植物)
土が湿っている状態を好む、湿地生植物などに対して使い勝手がよく、
底に溜めた水が、予備として機能し…
「土の乾燥 ⇒ 水切れ」を、防止しやすいのが最大のメリット。
多肉植物でも、種まき~発芽直後などの際に腰水が利用されます
◆ 葉水【はみず】
葉っぱに、霧吹きなどで水をかけること。
葉の汚れを落としたり、気化熱によって温度を下げることができる。
多肉植物では、栽培者の好みで利用されると思います。
★ 培養土【ばいようど】
それぞれの植物にカスタマイズされた専用の土で、
複数の素材から構成されている。
土以外にも… 軽石や肥料が含まれているタイプが多く、通気性や栄養分も考えられています。
★ 団粒構造【だんりゅうこうぞう】
適度な隙間がたくさんつくられ、団子状になっている土の状態。
保水性や排水性、通気性などがよく…
市販の培養土は、団粒構造になっているので、スグに使えるのがメリット。
長い間、同じ土を使っていると… 灌水などで団粒構造が崩れ、
砂のような小さい粒= 微塵【みじん】に変わってしまい、通気性などが悪化する。
◆ 微塵【みじん】
▲ 排出された微塵は、茶色い
団子状だった土が崩れ、砂ような粒に変わったもの。
培養土の種類によっては、多少の微塵が含まれているので、
植物を植えたら… 上からたっぷりと水やりを行い、
微塵をポットの下から排出させるのが基本になります。
◆ 赤玉土【あかだまつち】
多肉植物をはじめ… 植物栽培では、ポピュラーな土。
肥料分は含まれていないが… 保水性や通気性などがよく、幅広く使われている。
赤土を固めて乾燥させたものなので、長く使用していると微塵になりやすい。
◆ 鹿沼土【かぬまつち】
色は異なるが、赤玉土と同じタイプの土。
赤玉土に比べると… 保水性が弱く乾燥させやすいのがメリット。
また、崩れにくく微塵になりにくいのも特徴。
赤玉土と鹿沼土は、栽培者の好みで使い分けされます
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名前・呼び名・表記について
◆ 学名 / 流通名
▼ 学名とは…
世界で通用する、その生物の正式な名前。
▼ 流通名とは…
それぞれの国で、独自に呼ばれている名前。
学名と流通名の例
- 学名は… Echeveria compressicaulis
- 流通名は… あんみつ姫
学名通りに「コンプレッシカウリス」と呼ぶ人もいれば…
流通名で「あんみつ姫」と呼ぶ人もいて、知らないと混乱する。
エケベリア好きなら… 特に、学名と流通名は抑えておく必要があります
多くの多肉植物が、流通名で呼ばれている
流通名 | 学名(日本語読み) |
---|---|
虹の玉 | ルブロティンクツム |
静夜 | デレンベルギー |
ミセバヤ | シーボルディー |
などなど… 学名では覚えにくいので、
8割以上の多肉植物は、流通名で呼ばれていると思います。
学名を、そのまま読む… 多肉植物は少数
流通名 | 学名 |
---|---|
コロラータ | Echeveria colorata |
アガボイデス | Echeveria agavoides |
アメジスチヌム | Graptopetalum amethystinum |
などなどありますが… 少数です。
◆ 属【ぞく】 / 属名【ぞくめい】
植物が属している大きなグループのこと。
または、そのグループの名称。
属(名)を紹介
- Aeonium / アエオニウム属
- Anacampseros / アナカンプセロス属
- Echeveria / エケベリア属
- Cotyledon / コチレドン属
- Sedum / セダム属
などなど… サボテンなども含めれば、
多肉植物には、数えきれないほどのグループがあります。
ネット通販では、よくカテゴリー名として使われています。
学名で表記する場合は、属名が必須
▲ セダム属 クラバツム
例えば… クラバツムを学名で表記すると、下記のようになります。
Sedum clavatum
◆ 種小名【しゅしょうめい】
属名の後につづく… 植物の名称。
クラバツムの例
属名 | 種小名 |
---|---|
Sedum | clavatum |
先ほどの、クラバツムを例にすると…
属名がセダムで… 種小名がクラバツムになります。
種小名の由来
種小名は… その植物の見た目や特徴が、名前として付けられていたり、
発見者の名前が付けられていたりする。
ちなみに… クラバツムとは前者で「こん棒状の…」という意味です。
◆ シノニム
別名。 または、過去に呼ばれていた名前。
・・・
・・
・
以上、覚えておきたい栽培用語でした。
植物の性質を覚えれば… 栽培も上達する
多肉植物を枯らせてしまうのは、
何らかの栽培知識が不足しているからです。
それは、栽培経験でしか補えないことも多いかもしれませんが、
単純に知識不足ですと… 一向に改善されることはありません。
ぜひ… 基本からマニアックな栽培知識まで、ふんだんに蓄え、
理想の多肉植物を育てて頂ければと思います。