多肉植物の栽培では、欠かすことの出来ない…
重要なポイントが1つあります。
それは「陽当たりのよいスペースの確保」です。
多肉植物は、日陰での栽培は不向きですので、
購入する前に、多肉の置き場所をチェックしておきましょう。
記事の概要
- 陽当たりを優先
- 日陰では綺麗に育たない
- 日向 or 半日陰のスペースが必要
ポイント
「多肉植物を室内でオシャレに飾りたい!」と…
考えている方は大勢いらっしゃいます。
ですが、陽当たりを好む多肉植物は、屋外での栽培が基本です。
そのため、陽当たりのよいスペースが…
多肉を綺麗に育てられるスペースと一致します。
もし、たくさんの多肉植物を購入しても、
日陰では綺麗に育ちませんので、
そこだけは覚えておいて頂ければと思います。
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◆ 陽当たり、最優先
▲ 桃太郎【エケベリア属】
多肉植物は、日陰でも育ちやすい観葉植物とは違い、
特に陽当たりを好む植物となります。
そのため、上の写真のような多肉を…
室内で育て続けるのは、かなり厳しい環境といえます。
多くの多肉植物が該当
▲ 乙女心【セダム属】
種類やグループの多い多肉植物ですが、
人気の「エケベリア属」、「セダム属」といったグループも含め、
多肉は全体的に陽当たりを好みます。
【補足】直射日光が苦手なグループもある
▲ 十二の巻【ハルオチア属】
▲ グリーンネックレス【セネシオ属】
多くの多肉は、陽当たりを好みますが…
なかには、直射日光が苦手で…
明るい場所や日陰が適した種類もあります。
デッドスペースには不向き
室内や屋外でも、常に日陰になって…
空いているスペースがあるかと思いますが、
このような場所では、多肉植物は綺麗に育ちません。
長期のインテリアとしても向かない
自宅の中に、紅葉した多肉植物を飾れば、
オシャレな空間を演出できます。
ですが長期にわたり、室内に置き続けることは難しいので、
短期のスポット的な飾り方になります。
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◆ 陽当たりが必要な理由
多肉植物は、日照不足でも育つには育ちます。
ですが、本来のパフォーマンスは発揮できず、
栽培の難度だけが上がってしまいます。
特に陽当たりが少ないことで起きる…
「徒長」は厄介で、日陰で育てると、どんな多肉も徒長します。
1. 徒長【とちょう】
左:正常 / 右: 徒長状態
上の写真は、どちらも同じ多肉植物ですが…
まるっきり外見が異なり、
右のヒョロヒョロと伸びた状態は徒長【とちょう】と呼ばれます。
徒長【とちょう】とは?
徒長とは光を求めて、葉や茎が極端に伸びてしまう現象です。
水やりを控えることで、
ある程度はコントロールできますが、
それでも、極端に暗い場所では徒長を抑えることはできません。
2. 紅葉しない(発色が弱い)
▲ サンライズマム
どちらも同じサンライズマムというセダムです。
通常は秋頃から紅葉を始めますが、
右のポットは日照不足により、夏と変わらずグリーン一色状態です。
紅葉にも陽当たりが必要
多肉の紅葉も、イチョウなどの樹木と同様に、
日照時間が影響します。
また、日中の温度差も必要なので、
やはり自然のまま、屋外で管理するのが理想です。
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◆ 必要な日照時間
確実という訳ではありませんが、
欲しい日照時間は、くもりを除いた晴天の場合なら…
「最低、1日で4時間ほど」が目安となります。
午前・午後、どちらか陽に当たっていればOK
個人的な経験からですが、
「午前 or 午後」のどちらかに…
4時間ほど陽が当たっていれば大丈夫です。
梅雨の時期が1番つらい
多肉栽培において、厳しい季節となるのが、
日照時間が減少する梅雨のシーズンです。
この時期が、最も徒長させやすいので注意します。
水やりを控えると徒長しづらい
徒長を抑える定番の方法は「水を控える」、
もしくは、水を完全に切ってしまいます。
これは、保水性の高い多肉ならではの方法で、
1ヵ月以上、水を切っても枯れることはありません。
日向 or 半日陰が必要
陽射しの強さとしては、
「日向 or 半日陰」の環境が必要です。
日向 | 直射日光が当たる場所 |
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半日陰 | 半日ほど直射日光が当たる場所 |
窓際などの明るい場所 |
半日陰とは、日陰のことではないの注意です。
夏の直射日光(日向)は危ない
陽当たりが重要な多肉植物ですが、
夏の日向(直射日光)は、陽当たりが強すぎるので…
葉が焼けたりなどの、高温障害を引き起こしてしまいます。
意外と面倒な多肉植物
陽射しが強すぎる場合は、
遮光【しゃこう】といって、サンシェードなどで…
やや日陰の状態をつくってあげる必要があります。
陽当たりが好きな植物なのに、
強すぎる陽射しは苦手なので、意外と面倒に感じるかもしれません。
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【まとめ】陽当たりで育てる植物
多肉植物は紅葉を楽しめ、季節を感じられる植物ですが、
その為には、自然と同じような栽培環境が求められます。
陽が当たる場所 = 栽培スペース
陽当たりに関しては、立地的に難しい問題です。
「陽が当たる場所 = 栽培スペース」になりますので、
ご自宅の環境によって、かなり制限されてしまいます。
もし「多肉を増やして販売しよう」とか、
「多肉の花壇を作ろう」と思い付いた方は、
事前に陽当たりスペースの確認を行ってみてください。
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