よく蒸れる多肉といえばエケベリアが代表的です。
そんなエケベリアの中でも、
人によっては「なんか、よく蒸れるな~」と感じる品種があると思います。
この記事では、個人的に蒸れやすいと感じる…
エケベリアの種類をピックアップして紹介します。
記事の概要
- 蒸れやすい種類の数は少ない
- 1. 七福神
- 2. ルノーディーン
- 3. ロメオルビン
- 4. ロメオ&ロメオルビン交配種
ポイント
まず、蒸れやすいエケベリアは、だいたい決まっています。
それが、上で紹介している七福神だったり、
ロメオルビンといった種類です。
これらの種類は、気を付けて管理しても…
蒸れるときは蒸れてしまいますので、
ある程度は割り切って購入する必要があります。
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◆ 七福神
早速ですが、エケベリアではお馴染みの七福神から紹介します。
たくさん増えるけど、たくさん蒸れてしまう…
それが一般的な七福神のイメージかと思います。
▼ 七福神の栽培記録
幹が蒸れる印象
とにかく七福神は、幹が蒸れる印象です。
葉挿しも苦手なタイプなので、
蒸れ始めたら、その株は諦めるしかない状況です。
元気に育てるとか関係なしに蒸れる
蒸れない株は、何年経っても蒸れませんが、
蒸れてしまう株は、栽培年数やサイズに関わらず、
あっという間に枯れてしまいます。
自滅するような印象
▲ 脇芽でも枯れる
七福神は「挿し穂」でも、脇芽でも…
何の前触れもなく、あっさりと蒸れてしまいます。
印象としては、増えすぎないように…
自分でセーブしているかのような感じを受けます。
蒸れやすい理由は不明
結局、蒸れやすい理由は不明ですが、
脇芽が付きやすいタイプなので、
トータルでは自然と増えていきます。
もし5割以上の株が蒸れる場合は、
ちょっと不自然なので、栽培環境を整えれば改善されると思います。
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◆ ルノーディーン
ルノーディーンは、先ほど紹介した七福神の…
元となる原種「セクンダ」の栽培品種です。
斑入りの葉が特徴で、七福神の斑入りバージョンにも見えます。
七福神と同様
急に蒸れてしまう仕様は、七福神と同様です。
春でも秋でも、涼しくても…
蒸れるときは蒸れてしまいます。
連日の高温が苦手
斑入りなので、七福神よりも暑さに弱く感じます。
40℃以上の日が2週間ほど続くと、
かなり厳しそうな雰囲気です。
ただ、個体差にも左右されるようで、
斑の面積が広い株でも、絶対に蒸れる訳ではありません。
2年物でも蒸れる
▲ 既に蒸れている状態
▲ 気付きにくい場合もあり
購入から2年ほど育て、耐久力のある株に…
仕上がったかと思いましたが、
剪定して「挿し穂」で育てたら、あっさりと蒸れました。
遮光・断水しても防げない場合もある
個体差による影響もあると思いますが、
水を切っても、遮光をしても蒸れるケースはあります。
その場合は、潔く諦めるしかありません。
価格が高め
▲ 購入から2ヵ月弱で終わる
七福神と異なるポイントは価格帯で、
ルノーディーンは最低でも2,000円近くするかと思います。
いつ蒸れても不思議ではないので、
七福神で栽培の雰囲気をつかんでから、購入してもよいかと思います。
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◆ ロメオ&ロメオルビン
▲ ロメオ
▲ ロメオルビン
この2つの正式な名称は「アガボイデス・ロメオ」、
「アガボイデス・ロメオルビン」です。
元は強健な原種「アガボイデス」系統の栽培品種となり、
暑くなるほどワインレッドに紅葉するタイプで、
特にロメオルビンは、年間を通して赤い葉色をキープします。
▼ ロメオの栽培記録
高温多湿に弱いのが特徴
これらの品種もルノーディーンと同様で、
暑さに弱い品種となります。
他のエケベリアが苦にしない温度でも、蒸れやすく感じます。
ロメオルビンはより注意
個人的には、特にロメオルビンのほうが顕著に感じます。
これまでロメオが蒸れていないのに対し、
ロメオルビンは、2回購入して2回とも蒸れています。
遮光率は50%以上がオススメ
日陰になるほど、ロゼットは開き気味になりますが、
そのぶん風通しがよくなり、熱も溜まりにくくなります。
開いても冬には戻るので、
ロメオ系では50%以上の遮光率がオススメです。
価格が高め
こちらもルノーディーンと同様で、
以前に比べると、価格は下がってきましたが、
ロメオは1,000円~1,500円ほど、
ロメオルビンは1,500円~2,500円くらいかが相場かと思います。
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◆ ロメオ&ルビン交配種
最後に紹介するのは、先ほど紹介した…
ロメオ&ロメオルビンの交配種になります。
やはり交配種というだけあって、暑さに弱いポイントを受け継いでいるようです。
その他のケース
このように、他のエケベリアが蒸れない環境でも、
先に蒸れてしまうのは、経験上だいたい…
ロメオ&ロメオルビンの交配種になります。
交配種はどれくらいあるの?
現在、ロメオ&ロメオルビンの交配種に…
どんな名前が付けられ、どれくらい流通しているのかは不明です。
また、交配式が記載されていれば、
注意することもできますが、実際はほとんど未表記となっています。
外観で警戒する
品種の名前では区別がつかないので、
ロメオ&ロメオルビンっぽい葉色なら、警戒する必要があります。
【補足】紛らわしいのも多い
▲ 熟柿
▲ ゴールドドラゴン
▲ ブラックブラッド
ほとんどの品種では交配式が不明なので、
「ロメオ系っぽいけど、実は関係のない交配種」という場合もあります。
上の写真のエケベリアも、最初は警戒していましたが、
意外と暑さには強く、通常の対策で夏越しできています。
実際にはわからない
▲ ロメオ交配種っぽい
▲ ロメオルビン交配種っぽい
上の写真は、葉色からしてロメオ&ルビンの…
交配種っぽい気がしますが、まだ蒸れてはいません。
蒸れやすさは、サイズや個体差にも影響されるので、
もしかすると、実はロメオ系の交配種だけど、
たまたま無傷で夏を超えたというケースもあると思います。
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【まとめ】蒸れたら仕方ない
エケベリア属をはじめ、様々なグループの多肉を…
数多く栽培してみましたが、
現時点で、個人的に「蒸れやすいな~」と感じる種類は、
以上のエケベリアたちになります。
蒸れやすい多肉は、ごく少数
どんな多肉でも蒸れる可能性はゼロではありませんが、
上記で紹介したエケベリアを避けていただければ、
頻繁に蒸れることはないかと思います。
▼ 夏の環境対策だけは必須
蒸れの症状は、直射日光やゲリラ豪雨などの…
栽培環境によっても大きく左右されます。
もし、蒸れる多肉が多いという場合には、
ぜひ、夏の栽培環境を見直してみる事をオススメします。
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