エケベリア属「クリスマス」&「ダーククリスマス」の紹介です。
クリスマスという名前だけあって…
赤と緑の2トーンカラーが魅力です。
現在のエケベリア交配種からすると…
わりと普通な感じがしますが、
年代的には、昔からあるクラシックなタイプかと思います。
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Characteristics
成長期 | 形 状 | 葉 色 |
---|---|---|
春・秋 |
中型 |
レッド・グリーン |
エケベリア属 | 交配種 |
---|
成長期は… 春と秋
基本は単頭のロゼットで、ほとんど茎は伸びない。
夏の葉色は、グリーンがメインで赤いエッジ。
冬になると、赤い面積が増え鮮やかに映る。
◆ Photos
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◆ 基本情報
科 | ベンケイソウ科 |
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属 | エケベリア属 |
品種名 | Christmas |
流通名 | クリスマス |
- |
生育期 | 秋・春 |
---|---|
価格帯 | 700 円前後 |
栽培難易度 | ★☆☆ |
増やし方 | 剪定&挿し芽 |
葉挿し(未確認) |
クリスマスは交配種
- 左)アガボイデス
E. agavoides - 右)花うらら{プリドニス}
E. pulidonis
書籍「 Guide To Echeveria(P.69)」によりますと、
クリスマスと呼ばれる交配種は2つあります。
その1つが、こちらのタイプで…
アガボイデスのフォルムを強く感じます。
今でこそ、エッジの赤いアガボイデス関係の品種は…
そこそこ流通していますが、当時は珍しかったのかもしれません。
もう1つは、花うららに近いタイプ
もう1つのクリスマスは、
別名「プリドニス グリーンフォーム」と呼ばれます。
いかにも、花うらら{プリドニス}の…
変種のような名前ですが、実際は何かとの交配種になります。
管理人は、ネットでも実店舗でも…
この品種を見たことがありません。
ダーククリスマスも、ほぼ同じ
▲ 右:ダーククリスマス
クリスマスとは、葉色・フォルムが似ている(というより同じ)…
ダーククリスマスという品種もあります。
栽培方法も、同じ品種として扱っても大丈夫です。
ページ下部で、簡単に紹介
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育て方の、参考記事
※ 種類は異なりますが、成長過程や栽培方法は同様です。
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ネット販売
ピュアリーフ | 日本花キ流通 |
ストア内検索:クリスマス / ダーククリスマス |
※ 売り切れの場合あり
◆ 季節の変化
夏
▲ 7月上旬
▲ 8月下旬
葉色(肥料・並) | グリーン |
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葉色(肥料・少) | グリーン |
エッジの色 | ややレッド |
爪の色 | レッド |
ロゼット | 日照不足&水やりで開きやすい |
備 考 | 肥料で変わりやすい |
冬
▲ 11月上旬
▲ 1月中旬
葉色(肥料・並) | グリーン |
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葉色(肥料・少) | グリーン |
エッジの色 | レッド |
爪の色 | レッド |
ロゼット | 丸まりやすい |
備 考 | 肥料で変わりやすい |
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◆ Before / After
購入時の様子
購入日 | 2019. 8 |
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ポットサイズ | 7.5cm |
生産者さん | 優木園 |
購入店 | ガーデンメッセ八王子 |
約1年後の様子
8月下旬に購入したので、夏顔の状態です。
強健で育てやすい交配種になります。
また、肥料の状態により…
葉色が変わりやすいタイプかと思います。
1年間の主な作業
・植替え
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◆ 栽培記録(3年間)
スタート(8月)
※ 6cmポット
10月(植替え)
※ 7.5cmポット
11月
1月
3月
5月(開花)
※ 黄色1色になる場合もあり
約1年後(7月)
10月
12月
2月
5月(開花)
6月
約2年後(8月)
10月(植替え)
12月
2月
4月(開花)
7月(追肥)
※ 緩効性肥料を追加
約3年後(8月)
10月
12月
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◆ 栽培メモ
1. 肥料で変わりやすい
どちらも12月の写真ですが、
肥料が切れているほうが、明るく発色します。
特に、アガボイデス関係のエケベリアは…
肥料の有無に影響されやすい気がします。
自然な紅葉は、こちら
多肉植物の紅葉にも、好みがあると思いますが…
自然な紅葉とは、通常の肥料と水やり、
冬の寒暖差で、自然と紅葉していく状態です。
上の写真も、いい感じのクリスマスカラーになっています。
人工的な紅葉(肥料が切れた状態)
いっぽう、人工的な紅葉とは…
肥料を使わなかったり、水を切って明るく発色させた状態です。
どれも葉色が、赤や白っぽく変わり過ぎるため…
その交配種本来の、特徴的な葉色が失われやすくなります。
使い分けて対応
肥料の有無に正解はありません。
目的によって使い分けるのがベストです。
多肉栽培の楽しみ方の1つ
「サイズアップ&自然な紅葉」を目指すなら、適度に肥料を使い…
「小型&発色重視」の場合は、
肥料を使わないか、使用量を少なく調整します。
これも多肉栽培の楽しみ方の1つです。
2. 強健で育てやすい
親がアガボイデスとプリドニスなので…
寒さ・暑さにも強く、トラブルに遭いにくいタイプです。
花がよく咲く
肥料が切れてきても、プリドニスのように…
毎年、花芽を付ける傾向です。
開花させると栄養を持っていかれるので…
その年の紅葉は、明るめに発色しやすくなります。
その反面、ロゼットが小さくなる場合もあります。
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◆ 夏と冬の管理目安
冬の管理(屋外)
弱い -3℃まで |
強い -5℃まで |
とても強い 凍害なし |
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- | 〇 | - |
多肉植物全体で比べると「強い」タイプ。
目安としては「-5℃」までなら、凍害の影響はなし。
これより低下すると、多肉植物によっては…
一部が凍結したり、全体が凍結し枯死する可能性が高まります。
霜除け & 風除けは必須
屋外での管理では「霜除け&風除け」は必須です。
どちらかが未設置の場合では、上記の管理気温まで耐えられず…
霜害や凍害によるダメージを負いやすくなります。
梅雨 & 夏の管理
遮光(20~50%)
病気・害虫対策
徒長(水やり)
雨ざらし・風通し
高温(猛暑日)
高温・乾燥に強いタイプですが、朝から夕方まで…
丸一日、陽が当たる場合は50%前後の遮光が必要。
水やりは多肉の様子を確認しつつ「量 or 回数」を減らすのが安全です。
雨ざらしはトラブルの原因になりやすい
梅雨~初秋にかけては病気や葉蒸れ、徒長の原因となるため、
雨ざらしの状態を避けるのが無難です。
また、定期的に農薬を散布することで…
病気・害虫の被害も抑えられます。
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◆ 参考
(ダーククリスマス)
スタート(8月)
約1年後(8月)
約2年後(8月)
約3年後(8月)
開花
花もクリスマスと同様です。
ほぼ黄色1色になったり、ピンク&黄色になる場合もあります。
冬の様子
2020.1
2021.4
2022.2
2023.1
こちらもクリスマスと同様で、
肥料の加減によって、紅葉時の葉色が変化しやすいようです。
クリスマスと、そっくりに成長
左:クリスマス 右:ダーク
出自は不明ですが、もしかすると実は同じエケベリアで…
深く紅葉したクリスマスを見て…
ダーククリスマスと名付けてしまったのかもしれません。
どちらを購入しても、たいして変わらないと思います。
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