エケベリア属「ラウレンシス」の紹介です。
原種セクンダのバリエーションの1つのようで…
パープル系の葉色と、薄めの葉が個性的です。
性質・育て方は「七福神」のような感じとなり、
脇芽が付きやすく、自然と増えてるエケベリアになります。
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◆ Photos
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◆ 基本情報
科 | ベンケイソウ科 |
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属 | エケベリア属 |
学名 | Echeveria secunda,Puebla |
流通名 | ラウレンシス |
- |
生育期 | 秋・春 |
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価格帯 | 650 円前後 |
栽培難易度 | ★☆☆ |
増やし方 | カット&挿し芽 |
株分け |
ラウレンシスは原種
◎ メキシコ
ラウレンシスはメキシコ原産の原種「セクンダ」の地域変種の1つのようです。
セクンダはいくつかの地域で自生しており…
I.C.Nの写真では、プエブラ州のセクンダがラウレンシスと同じものかと思います。
ラウレンシスはダブルネーミングらしい
名前と葉の様子から、ラウイ交配種っぽい感じもしますが、
ラウイはまったく関係なく…
書籍「Guide To Echeveria (p.245)」では、プエブラ産のセクンダと…
ラウレンシスは「ダブルネーミングだろう」と紹介されています。
七福神より蒸れにくい
セクンダの中では七福神が有名ですが、夏に蒸れやすく…
苦手に感じる人も多いのではないでしょうか。
ですが、ラウレンシスはそうでもなく…
比較すると蒸れにくいタイプかと思います。
個人的な感想では、セクンダの中で七福神と…
ルノーディーンだけが虚弱体質に感じます。
育て方の参考記事
※ 種類は異なりますが、成長過程や栽培方法は同様です。
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ネット販売
日本花キ流通 | - |
ストア内検索:ラウレンシス |
※ 売り切れの場合あり
◆ 季節の変化
夏
▲ 6月下旬
▲ 8月下旬
冬
▲ 11月下旬
▲ 2月中旬
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◆ Before / After
購入時の様子
購入日 | 2020. 3 |
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カット苗 | 3cm |
生産者さん | - |
購入店 | ガーデンメッセ八王子 |
約1年後の様子
3月に購入した「カット苗」(少し発根済み)になります。
セクンダにしては紫色に紅葉するタイプですが、
その他の特徴は変わりませんので、七福神のような感覚で育てられます。
ただ、薄葉のエケベリアなので、
厳冬期には外葉が枯れやすくなります。
1年間の主な作業
・なし
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◆ 栽培記録(3年間)
スタート(3月)
※ 3cmほど
4月(植え付け)
5月
8月
10月
12月
2月(凍害)
※ 外葉は枯れやすい
約1年後(3月)
5月(植替え)
5月(開花)
6月
8月
10月
12月
2月
約2年後(4月)
8月
11月
2月
約3年後(4月)
8月
9月(胴切り&株分け)
※ 幹はほとんど枯れていた
10月(植え付け)
1ヵ月以上、未発根のため植え付け。
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◆ 栽培メモ
1. 厳冬期で外葉が枯れやすい
セクンダをはじめ、薄葉のエケベリアではお馴染みですが、
氷点下になると、外葉が寒さで枯れやすくなります。
見た目もイマイチになるので、
避けたい場合は、0℃より下がらない場所で管理します。
外葉が枯れても、完全には枯れにくい
外葉が枯れてきても、中心部は助かるケースが多いと思います。
ですが、あまり寒さには強くないタイプなので、
最低気温は「-3℃」ほどに抑えたほうが無難です。
2. 幹が枯れかけていたケース
まれにですが、外観は問題ない状態でも…
胴切りしてみると、幹が枯れかけているケースがあります。
発根も遅い
▲ 剪定から1ヵ月以上、未発根
因果関係は不明ですが、適期の秋に胴切りを行っても発根が遅く、
1ヵ月を過ぎても未発根のままでした。
この時点で10月下旬となり…
最悪、翌年の3月頃まで未発根のままかもしれませんが、
休眠しているだけなので枯れることはありません。
発根が極端に遅い個体もある
剪定した後の「挿し穂」を育苗箱などに置いて…
発根まで待っていますが、
早い苗では2週間ほどで発根するのに対し、
遅い苗だと3ヵ月以上かかってしまうケースがあります。
明確な理由はわかりませんが、管理人の苗では…
未発根のまま枯れたことはありません。
そのため、発根が遅くても個性だと思って、気長に待ってあげればと思います。
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◆ 夏と冬の管理目安
冬の管理(屋外)
弱い -3℃まで |
強い -5℃まで |
とても強い 凍害なし |
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〇 | - | - |
多肉植物全体で比べると「弱い」タイプ。
目安としては「-3℃」までなら、凍害の影響はなし。
-5℃まで下がると一部で凍結がみられ…
-7℃では全体が凍結し、再起不能かと思います。
霜除け & 風除けは必須
屋外での管理では「霜除け&風除け」は必須です。
どちらかが未設置の場合では、上記の管理気温まで耐えられず…
霜害や凍害によるダメージを負いやすくなります。
梅雨 & 夏の管理
遮光(20~50%)
病気・害虫対策
徒長(水やり)
雨ざらし・風通し
高温(猛暑日)
高温・乾燥に強いタイプですが、朝から夕方まで…
丸一日、陽が当たる場合は50%前後の遮光が必要。
水やりは多肉の様子を確認しつつ「量 or 回数」を減らすのが安全です。
雨ざらしはトラブルの原因になりやすい
梅雨~初秋にかけては病気や葉蒸れ、徒長の原因となるため、
雨ざらしの状態を避けるのが無難です。
また、定期的に農薬を散布することで…
病気・害虫の被害も抑えられます。
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