この記事は、アエオニウム属「オーレウム」の栽培記録です。
このタイプの多肉植物は、暖かくなると…
チューリップや壺のようなフォルムになるのが特徴で、
「冬より、夏のほうが好み!」という人も、いらっしゃると思います。
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基本情報
オーレウム
グループ | ベンケイソウ科アエオニウム属 |
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流通名 | オーレウム / アウレウム / オーレア |
学名 | Aeonium aureum |
増やし方 | 挿し芽 |
生育期 | 冬(秋・春) |
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価格帯 | 800円前後 |
栽培難易度 | ★☆☆ |
ネット販売 | 多肉専門VERVE |
オーレウムは原種
〇 カナリア諸島
オーレウムは、カナリア諸島に生息する多肉植物です。
以前は「グリーンノビア属」に、属していたようですが、
現在は、アエオニウム属です。
グリーンノビア属は消滅
流通名も、色々あり
現在:Aeonium aureum
旧:Greenovia aurea
英語読みでは… オーレウム。
ラテン語読みでは… アウレウム。
オーレアは、グリーンノビア属時代の名前で、
アエオニウム属に転属された際… 学名のルールに従い、語尾が変更。
色々とありますが… どれも同じ多肉植物です。
似たようなタイプが、いくつかある
オーレウムは、生息している島によって…
少しタイプが異なるようです。
▼ Canary Islands
・ Gran Canaria
・ Tenerife
・ La Gomera
・ La Palma
・ El Hierro
ちなみに、写真のオーレウムは、
タグによると… Tenerife【テネリフェ島】産のようです。
他にパープル系の葉色をした、
El Hierro【エルイエロ島】産のオーレウムもあります。
ネットで購入 ※ 売り切れの場合あり |
多肉専門VERVE |
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各ショップの【ストア内検索】で「オーレア」または「オーレウム」と入力します
ドドランタリス
【学名】A. dodrantale
見た目はオーレウムと同じですが… 別の種となり、
ランナーで子株ができやすいタイプのようです。
こちらもグリーンノビア時代の名残で、
日本での流通名は「ドドランタリス」のまま、定着しています。
ネットで購入 ※ 売り切れの場合あり |
多肉専門VERVE |
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各ショップの【ストア内検索】で「ドドランタリス」と入力します
ギガンティア
【学名】A. diplocyclum ‘Giganteum’
見た目も似ていて、生息地も同じカナリア諸島ですが、
別の種(diplocyclum)として扱われています。
上の写真の「グリーンギガンティア」という札名は、
旧名・グリーンノビア属ディプロキクラ「ギガンティア」が、ごちゃ混ぜになった感じがします。
ネットで購入 ※ 売り切れの場合あり |
多肉専門VERVE |
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各ショップの【ストア内検索】で「ギガンティア」と入力します
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季節の変化
夏 4月~10月くらい
▲ 春の様子
▲ 夏の様子
他の多肉とは、異なる存在感が魅力で、
春頃から、葉を閉じはじめ…
真夏になるほど、葉がぎっしりと重なり合います。
エッジのピンクのラインが入る時期もあります
冬 11月~3月くらい
▲ 秋の様子
▲ 冬の様子
寒くなってくると、閉じていた葉を開き…
活発に成長し始めます。
色はグリーン1色で、シンプルなフォルムです。
購入時の写真
2019.7
購入日:2019/7
園芸店で購入したオーレウム。
7月下旬に購入したので、アエオニウム属らしい夏姿をしています。
この多肉植物は、独特のフォルムで…
葉を閉じると、壺やチューリップのように見えます。
購入から約1年後の比較
▲ 1年目の夏で、腐ってからの…
▲ 3頭で復活
成長点付近の葉が、腐るアクシデントがありましたが、
上手く復活し… ついでに、3頭で繁殖してくれました。
これも、植物ならではの魅力です。
夏と冬の管理目安
冬の管理(耐寒性)
セーフティ | -3℃まで | 水分が多めでも、凍結しない目安 |
リスキー | -4℃まで | 水分が少なければ、凍結しない目安 |
フリーズ | -6℃くらい? | 未確認 |
※ 記載した情報は、目安としてお考えください。
※1 なるべく水を控えて、水分が少ない状態で管理しています。
※2 多肉はボックスで囲み霜除けをしています。
※3 年間を通して屋外管理の多肉です。
「耐寒性・並」 屋外管理は注意
実際に、確認した訳ではありませんが、
オーレウムは、アエオニウム属なので…
一般的に、強烈な寒さには耐えられません。
最低気温「-4℃」が、無傷でいられる限界かと思います。
梅雨&夏の管理(耐暑性)
「耐暑性・強」 通常の夏仕様でOK
- 遮光50%(※ 梅雨入り~)
- 風通しのよい場所で
- 水やりの回数は控えめ(※ 多肉の様子を見て判断)
- 殺虫・殺菌剤の散布(※ ベニカ、オルトランなど)
乾燥には強いので、涼しくして管理
オーレウムは、乾燥や耐暑性も強い多肉植物です。
夏は休眠シーズンなので… ほとんど活動しません。
管理としては、遮光 & 控えめの水やりで大丈夫です。
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栽培メモ
【夏】中央の筒には、水を溜めたまま放置しない
おそらく… ですが、
梅雨の時期に、水が溜まった状態を放置して、
カビさせてしまったのが原因だと思います。
雨で水が溜まった場合は、なるべく早く飛ばしたほうが無難です。
栽培記録
2019.7 ~
主な記録
植替え
- 2019-11
病害虫・生理障害
現在まで、病気・害虫・日照不足等の被害はなし
2019-夏
栽培記録
7月下旬 オーレウムを購入
▲ 8cm ポット
園芸店にて購入したオーレウムになります。
同じアエオニウム属でも…
黒法師やカシミアバイオレットとは異なるフォルムが印象的です。
8月下旬 なんだか…怪しい様子
購入から、約1ヵ月が経過し夏の終わりです。
特別… 調子を崩れた印象はありませんが、
なんだか… 成長点の奥が、黒ずんでいる様子です。
2019-秋
栽培記録
9月上旬 やはり… 腐っていた
だんだんと中心から、黒い葉が拡大してきました。
ですが、つぼみのようにガッシリと固まっているので、
そのまま、観ているしかありません。
10月下旬 そのまま、放置した結果
▲ 横から見た様子
▲ カビで、えらいことに…
気温が下がってきて、葉が開き始めましたが、
見た目からして…
「完全に終わったっぽい感じ…」が漂っています。
中心付近のダメージは、茎が死んでいることが多い
ハサミムシの住処に…
▲ なにかが… いる
▲ ハサミムシの尾と、フンらしき物体
カビた葉っぱを除去していたところ、
その場所は、ハサミムシの寝床と化していました。
ですが… カビた原因は、こいつではないと思います。
成長点は、生きている模様
一応、洗ってみましたが…
意外にも、茎は奇麗で生きている様子が伺えます。
というわけで… しばらく観察を続けてみました。
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11月上旬 オーレウム… 生きていた
覗き込んでみると… もう、復活していました。
ちょうど成長シーズンに突入したこともあり…
前回の写真から2週間ほどで、新芽が伸びています。
植替え(1回目)
・ プラポット(6cm)
・ 培養土(多肉植物の土)
※ 表面のみ・鹿沼
これから成長シーズンということもあり、
とりあえず、植え替えておきました。
2019-冬
栽培記録
1月上旬 順調に成長
よく観ると… 成長点が増えて、
分頭しそうな感じです。
2月下旬 ハッキリと分頭する
前回から1ヵ月半ほどが経ちました。
2頭かと思っていましたが…
3つの成長点がハッキリと区別できます。
屋外管理は「-4℃」 までが無難
冬の管理は、屋外でも問題ありません。
気温が「-4℃」より冷え込む場合は、
室内へ移動させたほうが無難です。
2020-春・夏
栽培記録
春 シーズン / 2020
5月上旬 それぞれが独立
分頭して、どうなるかと思いましたが…
それぞれが、大きく成長しています。
この頃になると… 葉は開かずに、夏のスタンバイ状態です。
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夏 シーズン / 2020
7月上旬 オーレウムの夏姿
2回目の夏を迎えていますが、
春から引き続き、ガッチリと葉を閉じて、
休眠モードに移行しています。
水やりは、軽くで…OK
梅雨入りから、涼しくなるまでは、
たまに、土を湿らす程度の水やりでOKです。
炎天下での水やりは、茎や根を痛める可能性が高いので、夕方や夜に与えます。
8月上旬 変わりなく、夏を終える
梅雨入りあたりから、2ヵ月間くらい… 大きな状態の変化はありません。
成長もしなければ… 水分も逃すことも少ないようで、
現状をキープしている様子です。
夏場だけ、葉のエッジがピンクのラインが入ります
2020-秋・冬
栽培記録
秋 シーズン / 2020
10月上旬 若干… 葉が開く
涼しくなってきたので、葉が開いてきます。
これくらいの開き具合も、いい感じです。
11月下旬 さらに、葉が開く
状態しては正常ですが、
ここまで開くと… フォルムに限っては、
「夏のほうが好み!」と感じるかもしれません。
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冬 シーズン / 2020
1月中旬 MAXに開く
厳冬期が、一番… ロゼットが開きます。
見た目は、マットなグリーン1色で、
紅葉したセダムなどに混じると、意外と存在感があります。
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まだまだ、大きく立派に成長するはずなので、
またの機会に、続きを更新できればと思います。
To Be Continued