セデベリア属「ライラックミスト」の紹介です。

ロゼットの天辺付近がパープルに発色し、グリーンとのツートンカラーが魅力です。

店頭に並んでいる頃はエケベリアのような姿ですが、

次第にセダムの「玉つづり」のように幹立ちしてきます。

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Characteristics

成長期	形　状	葉　色
春・秋	中型	グリーン・パープル系

セデベリア属	属間交配種

成長期は「春と秋」

基本は単頭のロゼットで、次第に幹立ちして脇芽が付くタイプ。

季節に関わらず、不定期で先端部分だけがパープル色に変わりやすい。

◆　Photos

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◆　基本情報

　ライラックミストは属間交配種

※　交配式は予想です

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• 左）玉つづり
  　S. morganianum
• 右）リラシナ
  　E. lilacina

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詳細や交配式は不明な品種ですが、

セダムの「玉つづり」とエケベリアの「リラシナ」を混ぜたような雰囲気です。

不定期でパープル色が強くなり、綺麗なツートンカラーを楽しめます。

ローラと同じ葉色のパターン

右：ローラ

似たような葉色をしているのがエケベリアのローラです。

こちらも、不定期で先端がパープルに変わり…

並べると姉妹品種にも感じます。

寒さは苦手なセデベリア

セデベリア属の多肉は、寒さに弱めのセダムが…

親になっている事が多く、全般的に寒さには強くありません。

ライラックミストの耐寒性の目安としては、

ロッティやビアポップなどと同様になります。

育て方の、参考記事

※　種類は異なりますが、成長過程や栽培方法は同様です。

　ネット販売

グリーン・ルーム	－
ストア内検索：ライラックミスト

※　売り切れの場合あり

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◆　季節の変化

▲　７月上旬

▲　８月下旬

葉色（肥料・並）	淡いブルーグリーン
葉色（肥料・少）	淡いブルーグリーン
エッジの色	パープル系
爪の色	ほぼエッジと同様
ロゼット	日照不足＆水やりで開きやすい
備　考	不定期で先端がパープルに発色

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▲　12月上旬

▲　２月　❶

▲　２月　❷

葉色（肥料・並）	淡いブルーグリーン
葉色（肥料・少）	淡いブルーグリーン
エッジの色	パープル系
爪の色	ほぼエッジと同様
ロゼット	丸まりやすい
備　考	不定期で先端がパープルに発色

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◆　Before / After

　購入時の様子

購入日	2020. 2
ポットサイズ	7.5cm
生産者さん	グリーンルーム
購入店	ガーデンメッセ八王子

　約１年後の様子

２月に購入したので冬顔の状態です。

ちょうど１年後に凍害でダメージを負っていますが、

その後は持ち直して育っています。

この多肉はセデベリア属なので、次第に幹立ちしていきます。

１年間の主な作業

・なし

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◆　栽培記録（３年間）

　スタート（２月）

※　7.5cmポット

４月

６月

７月

８月

10月

12月

　約１年後（２月）

※　凍害により中ダメージ

４月

５月（植替え＆剪定）

※　６cmポット

７月

８月（開花）

10月（葉挿し）

※　葉挿しは得意なタイプ

12月（低温障害）

※　葉の色が抜ける現象

　約２年後（２月）

４月

６月（植替え）

７月

８月

９月

10月（剪定）

12月

　約３年後（２月）

４月

６月

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◆　栽培メモ

1.　増やしやすいセデベリア

セデベリア属の特徴は、基本的に「乙女心」や…

銘月のような中粒セダムと同様です。

脇芽が付きやすいタイプが多めなので、

増やしやすさもセダムと同じ感じになります。

セダムとエケベリアの雰囲気を楽しめる

他の特徴としては、若い苗ほどエケベリアの雰囲気が強く、

成長するとセダムの特徴が増してきます。

そのため、定期的に剪定すれエケベリアのようなフォルムをキープできます。

2.　低温障害で失う葉色

上の２枚の写真は、どちらも２月となりますが、

冬に屋外で多肉を管理していると、

色が抜けた多肉を見かけるかもしれません。

これは、低温障害によって引き起こされ、

葉が傷んでしまう凍害の一歩手前の状態です。

一過性なので、夏までには戻る

▲　２月（障害発生時）

▲　６月

▲　８月

低温障害による葉色の変化は、種類・品種によって異なります。

あまり変わらない多肉もあれば、

ライラックミストのように綺麗に変わる場合もあります。

また、葉色の変化は一過性のため、夏までには元の状態に戻ります。

3.　発根が遅い場合もあり

▲　10月に剪定した状態

「挿し穂」が発根するまでの期間は、

平均すると３週間ほどですが、

中には２～４ヵ月くらい待つ場合もあります。

発根したのは４ヵ月後

植え付けたのが10月なので、とっくに根付いているかと思いきや、

２月に水切れが目立ってきたので抜いてみると、発根したばかりでした。

冬を挟むと４ヵ月は待つケースもあるので…

未発根の状態が続いても、ほとんど心配しなくて大丈夫です。

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◆　夏と冬の管理目安

　冬の管理（屋外）

弱い －３℃まで	強い －５℃まで	とても強い 凍害なし
〇	-	-

多肉植物全体で比べると「弱い」タイプ。

目安としては「－３℃」までなら、凍害の影響はなし。

－５℃まで下がると一部で凍結がみられ…

－７℃では全体が凍結し、再起不能かと思います。

　霜除け ＆ 風除けは必須

屋外での管理では「霜除け＆風除け」は必須です。

どちらかが未設置の場合では、上記の管理気温まで耐えられず…

霜害や凍害によるダメージを負いやすくなります。

　梅雨 ＆ 夏の管理

高温・乾燥に強いタイプですが、朝から夕方まで…

丸一日、陽が当たる場合は50％前後の遮光が必要。

水やりは多肉の様子を確認しつつ「量 or 回数」を減らすのが安全です。

雨ざらしはトラブルの原因になりやすい

梅雨～初秋にかけては病気や葉蒸れ、徒長の原因となるため、

雨ざらしの状態を避けるのが無難です。

また、定期的に農薬を散布することで…

病気・害虫の被害も抑えられます。

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