【コスパ重視】多肉の土を簡単にDIY

この記事では、多肉植物を植える土をDIYしてみる内容です。

土を自作するメリットは、出来合いの培養土と比べ…

圧倒的なコストパフォーマンスを発揮できることです。

多肉栽培に慣れてきたら…

自分で好みの土を作るのも面白いと思います。

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◆ 見本は「多肉植物の土」

まず、まえおきになりますが…

多肉栽培の経験が浅く、自作の土が不安な場合は、

すぐに使える「多肉植物の土」をオススメします。

「多肉植物の土」は、こちら


多肉が育ちやすい環境と、適量の肥料が含まれているので、

初心者の方でも、元気に育ってくれます。

「多肉植物の土」は様々なメーカーから販売されていますが、

管理人は「プロトリーフ」さんの商品を使っています。

 絶妙な肥料加減がメリット

多肉は紅葉する植物で知られていますが、

肥料の量によって、紅葉の発色具合が異なり…

使いすぎると、葉色が暗めに濁ってしまいます。

しかし、肥料を使わないと多肉は大きくなりませんので、

バランスが重要となります。

初心者でも理想的に育つ

この「多肉植物の土」の肥料具合は、

「サイズアップ」と「紅葉」を両立できる…

絶妙な配合量となっています。

そのため、初心者でも理想的なバランスで育ってくれます。

 1年間は追肥が不要

目安としては、1年間は追肥や植替えが不要です。

もし、紅葉よりサイズアップを狙うなら…

半年で追肥を行っても問題ありません。

春に植え替えるのが理想

冬の紅葉に備え、秋までに…

ある程度の肥料分を吸って欲しいので、

春に植え替えるのが理想的かと思います。

「多肉植物の土」は割高

デメリットを挙げると、培養土に限らず…

出来合いのモノを購入すると、だいたい高くつきます。

「多肉植物の土」も同様で、他の培養土や…

土の原料と比べると、だいぶ割高になります。

少数の管理なら影響なし

多肉栽培の経験が浅いうちは、

管理する多肉の数も少ないですので、

使う土の量も多くはありません。

そのため、割高な「多肉植物の土」を使ったとしても、

「めちゃくちゃ高い!」と感じることはないと思います。

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◆ コスパ重視の土づくり

見本となる「多肉植物の土」の紹介を終えたところで、

次はコスパ重視の土づくりになります。

多肉栽培は「多肉植物の土」を使ったほうが簡単ですが、

コスパだけを考えると…

土の原料や肥料をそれぞれ購入し、自分で混ぜたほうが安上がりになります。

「無肥料の培養土」+「緩効性の肥料」

土づくりには、様々な組み合わせがありますが、

今回の記事では、下記の2点のみとなります。

  1. 無肥料の培養土
  2. 緩効性の肥料

この2つを混ぜるだけなので、

作業的には簡単で、DIYというほどでもありません。

 土づくりは、人それぞれ

自作の土づくりは栽培者によって異なり、こだわりも違います。

今回はとにかく簡単でコスパ重視、

商品・原料にもこだわらない、オーソドックスな土づくりを紹介します。

1. 無肥料の培養土とは?

▲ 14ℓで250円

無肥料の培養土とは、そのまんまですが…

肥料が入っていない培養土のことです。

ポイントは、赤玉土などの複数の原料が混ざっているので、

水持ちなどを含め、植物が育ちやすい土台が整っています。

 1から原料を混ぜる必要が無い

こだわりのある人は、土の原料を組み合わせ…

1から自分で培養土を作ります。

ですが、そこまでしなくても質のよい培養土を安く購入できます。

後はこの培養土に、肥料を混ぜるだけなので、

あっという間にコスパ重視の「多肉植物の土」が完成します。

2. 緩効性の肥料とは?

無肥料の培養土だけでは、肥料分が入っていないので、

枯れはしませんが、大きく育てることができせん。

そのため、自分で肥料を混ぜることなります。

緩効性の肥料がベスト

緩効性の肥料とは、ゆっくり長く効く肥料になります。

反対の即効性肥料もありますが、

常緑の多肉植物では、緩効性の肥料が合っています。

 「マグァンプK」などが主流


肥料を検索すると、様々な商品があります。

とても選びきれないので、

定番の「マグァンプK」で十分だと感じます。

管理人が使っているのは、こちら

▲ 800円ほど

特にこだわって使っている訳ではありませんが、

6ヵ月ほど持続するタイプになります。

また、個人の栽培では使いきれないほどの内容量です。

生産が終了したようなので、次から「マグァンプK」に移行します。

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◆ 乙女心の事例

▲ 4月の状態

先ほど紹介した2点を用いて、自作の「多肉植物の土」をつくります。

実験で使う多肉は「乙女心」です。

状態としては、肥料分は余り残っておらず、

4月にしては葉先の紅葉も残っています。

プランターに植える

▲ 100均プランター 幅40cm

今回は幅40cmのプランターを使用します。

7cm前後のポットと比べると…

だいぶ大きく、使用する土の量もかなり多めです。

また、これくらいのサイズを何個も用意すれば、

市販の「多肉植物の土」では、割高に感じてしまうと思います。

 「多肉植物の土」をつくる

▲ 培養土を半分程度

▲ 説明書に従い、適量を投入

土をつくるといっても簡単で、2ステップの作業です。

注意するのは肥料のほうになり、

説明書に従って適量を投入します。

また、説明書には多肉植物の例は掲載されていないので、

投入する量は、観葉植物と同じでOKです。

 乙女心を植える

最後に乙女心を植えて完了です。

苗は1つ1つバラすと手間なので、土ごと納めています。

最後に、空いた隙間を培養土で埋めて完了。

2ヶ月後の結果

6月中旬の状態になります。

はじめて組み合わせた「培養土と肥料」になりますが、

しっかりと肥料が効いて、健康そうな株に育っています。

ある程度、茎や葉が伸びるのは仕方なし

肥料が効いた培養土で育てると、

日照不足や水やりに対し、多肉は敏感になります。

特に日照が少ない梅雨時では、

徒長しやすくなってしまうのがデメリットです。

 メリットは増えやすい

多肉によって異なりますが、

乙女心の場合は、顕著に脇芽が増えてきます。

肥料が足りていない場合は、現状維持で精一杯なため、

繁殖に回す栄養が不足し、なかなか増えてくれません。

肥料でコントロールできる

例えば…「増えなくていいから…

フォルムをキープしたい!」という場合は、

肥料を少なめにすると、希望通りに育ちやすいと思います。

上の写真は、同時期に植えたポットになりますが、

プランターの乙女心と比べると…

葉と茎の伸長が少なく、フォルムは整っています。

 ここまでの、まとめ

園芸培養土 多肉植物の土
250円 / 14ℓ 1,300円 / 14ℓ

まず、プランターに使用した自作培養土のコストは、

肥料を加えても「50円」ほどです。

一方、市販の「多肉植物の土」の場合では、

約6倍の「300円」ほどになります。

このように、土を使えば使うほどコスパの差が鮮明となります。

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◆ DIY培養土の課題

コスパ抜群の自作培養土ですが、

理想を追い続けるなら課題もあります。

それは、主に肥料のさじ加減です。

【まとめ】理想を探すのが難しい

最初にまとめると…

多肉植物は、花・野菜用の一般的な培養土でも十分育ちます。

また、肥料も適当で大丈夫ですが、

自分の理想を追い求めると、年単位の時間が必要となります。

 多くのテストが必要

説明書通りに肥料を入れても、

大きくなり過ぎたり、小さいままのケースがあります。

また、冬の紅葉まで考えると…

あまり肥料を効かせ過ぎると、発色が濁ってしまいます。

はじめて使う肥料は、調整が難しい

慣れていない肥料を使って…

希望する状態に育てたい場合は、

肥料の効き具合をチェックする必要があります。

やはり、効果が分からない肥料では、

予想の生育状況とズレが生じやすくなります。

 時間も掛かる

多肉は常緑なので、サイクルが長い植物です。

また、セダムやエケベリアといった種類も豊富なので、

肥料を与えてから結果を得られるまで…

1年以上の観察が必要となります。

レシピが完成すれば、後は楽ちん

以上が、DIY培養土の課題になります。

満足な結果が得られるまで、

多くのテストを繰り返す必要がありますが、

好みの使用量を構築してしまえば…

あとは、繰り返えすだけになり、

手軽さとコスパの両方を備えた…

自分だけの培養土を手に入れることができます。

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最後のまとめ

1年目は「多肉植物の土」が無難

最後のまとめとして、繰り返しになりますが…

1年目なら「多肉植物の土」がオススメです。

また「観葉植物の土」でもOKです。

違いは「水持ち」のみ

多肉植物は「観葉植物の土」でも綺麗に育ちます。

また、他の培養土でも育つので…

理想を求めなければ、土の選択でシビアになる心配は無しです。

 1年目は水やりに注力

多肉栽培は、土&肥料だけの問題ではありません。

他にも「陽当たり(遮光)」&「水やり」に慣れる必要があり、

これらのほうが重要になります。

調整する部分は、少なくするのが鉄則

もし1年目から、土や肥料まで自分で調整しようとすると、

上手く育たなかった原因を把握しにくくなります。

そのため、まずは調整不要の「多肉植物の土」を使います。

そして、自宅の環境に左右されやすい、

「陽当たり(遮光)」&「水やり」の調整力を…

先に身に付けるのが、多肉栽培のポイントになります。

DIY培養土の正解は無限大

満足な「多肉植物の土」が完成したとしても、

栽培者によって「合う・合わない」がでてきます。

それは、自宅の環境が人それぞれ異なるからです。

また、多肉の生育具合にも好みがあります。

自己満足でOK

土づくりは、自己満足の世界なので…

自分の環境に合った土&肥料を、ひたすら追い求める作業になります。

そして、もし多肉を販売する立場に回れば…

土はコスト(経費)なので、粗利益に大きな影響を与えます。

毎度、市販の「多肉植物の土」を買っていたら商売になりません。

話は逸れましたが…

生産者さん目線で、土をDIYしてみると、また違った発見があるかと思います。


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