この記事は、セデベリア「スノージェイド」の栽培記録です。
木立ちする性質なので、高さを出して育てたり、
カットして、ずんぐりと育てることもでき、
栽培者の好みで、全体的なイメージが変わる多肉植物です。
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基本情報
グループ | ベンケイソウ科セデベリア属 | 生育期 | 春・秋 |
---|---|---|---|
主な流通名 | スノージェイド | 価格帯 | 250円前後 |
学名 | Sedeveria Hummelii | 栽培難易度 | ★★☆ |
増やし方 | 挿し芽:◎ / 葉挿し:▲ | ネット販売 | カクトロコ |
属間のハイブリッド
S.pachyphyllum x E.derenbergii
スノージェイドは、属間のハイブリッドで… セデベリアです。
・ 乙女心|セダム属
・ デレンベルギー(静夜)|エケベリア属
成長すると… 乙女心の葉代わりバージョンのようなフォルムになってきます。
いくつかの名前がある
日本では流通名の「スノージェイド」が一般的ですが、
現在、I.C.N によると… 「ハンメリー」が正規の品種名で、
シノニムとして「イエローフンバート」と呼ばれてきたそうです。
ちなみに… 品種名のハンメリーは、作出者・ハンメルさんに捧げた献名です。
International Crassulaceae Network【Hummelii】
夏 5月~10月頃
夏場は、オーソドックスなグリーンです。
冬 10月~4月頃
秋が深まってくると、葉先がオレンジ~ピンク系に紅葉します。
乙女心のように、赤くは発色しません。
スノージェイドの耐寒性(個人調べ)
「-5℃」くらいが限界
セーフティ | -1℃まで | 水分が多めでも、凍結しない目安 |
リスキー | -4℃まで | 水分が少なければ、凍結しない目安 |
フリーズ | -5℃ | -5℃以上は危険 |
※ 記載した情報は、目安としてお考えください。
※1 なるべく水を控えて、水分が少ない状態で管理しています。
※2 多肉はボックスで囲み霜除けをしています。
※3 年間を通して屋外管理の多肉です。
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購入時のスノージェイド
購入日:2019.2 / 250 円(7.5cm ポット)
園芸店で購入した、カクトロコさんのスノージェイド。
店頭に並んでいる状態だと、同属の樹氷(ソフトライム)に似ています。
左:スノージェイド / 右:樹氷
ネットで購入 ※ 売り切れの場合あり |
カクトロコ |
---|
購入から約1年後の比較
だいぶ… 微妙な感じですが、
徒長しやすいので、水やりに注意する必要があります。
▲ 1年半後の状態
水やりに慣れてくれば、理想のフォルムに仕上げられると思います。
店頭に並んでいるような… 茎が見えないズングリとした状態にするには、
カットして仕立て直す必要があります。
栽培メモ
❶ 徒長しやすい多肉植物
スノージェイドは、親の乙女心の影響からか…
徒長しやすい多肉です。
特に、梅雨のシーズンは… 水を与え過ぎると、あっという間に徒長します。
❷ 葉挿しの成功率は、低い
▲ 17枚中… 2枚が成功
こちらも、乙女心の影響からか…
成功率は低く、葉挿しには余り向いていません。
その代わりに、脇芽が伸びやすいので、カットして挿し芽で増やせます。
栽培記録
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2018-冬/栽培記録
- スノージェイドを購入
2月下旬 スノージェイドを購入
カクトロコ / 250 円(7.5cm ポット)
園芸店で購入したスノージェイド。
購入時は、樹氷との違いが分かりませんでしたが、
成長すると、別モノになってきます。
冬の間は、主に窓際管理
購入したばかりという事で…
暖かくなるまでは、風が通る窓際で管理し、
夜間は、部屋の中へ入れています。
2019-春・夏/栽培記録
- 春 / 脇芽が伸びる
- 春 / 植替え&挿し芽
春 シーズン / 2019
5月下旬 脇芽は増えやすい
葉挿しには、向いていないぶん…
脇芽が出やすいは、乙女心と同じです。
育て方や水やりのタイミングは、乙女心と一緒です。
茎は、それなりに伸びてくる
スノージェイドは、水やりを控え目にしても…
徒長とは違いますが、それなりに茎は伸びてきます。
5月中旬 2ポットへ植替え
ちょっと狭そうだったので、別々のポットへ植替えました。
今思うと…
秋まで待っても、まったく問題ありません。
夏 シーズン / 2019
7月上旬 カットした苗… 発根
▲ カットから1ヵ月半ほど
今回は、カットから発根まで1ヵ月半を要しました。
細い茎でも、待っていれば発根します。
▲ 6cm ポットへ
かなりの脱水状態になりましたが、
水を与えれば、問題なく瑞々しい姿を取り戻します。
7月下旬 盛大に徒長する
冬に購入して、これまでズングリな印象だったので、
水やりも簡単だと思っていましたが…
意外と難しいタイプの多肉植物でした。
苗を分けないほうが、徒長しにくい
前回、2つの苗を別ポットに分けてしまいましたが、
1ポットのままにしておけば…
水を吸収できる土の量は少なく、さらに2つの苗が水を等分するので…
徒長させにくい環境になっていました。
8月下旬 さらに… 徒長
真上から観ると、奇麗なのですが…
さらに伸ばしてしまい、購入時の面影は全くありません。
ですが… 徒長以外は、
特に問題もなく夏を終えることが出来ました。
梅雨&夏 の管理はセオリー通り
- 遮光50%(※ 梅雨入り~)
- 風通しのよい場所で
- 水やりの回数は控えめ(※ 多肉の様子を見て判断)
- 殺虫・殺菌剤の散布(※ ベニカ、オルトランなど)
スノージェイドは、そこそこ肉厚なので…
かなり水を控えても、葉にシワが寄ってきません。
なので、徒長させたくない場合は…
シワが寄ってくるまで、水を控えるのもアリです。
今年の害虫・病気は無し
アブラムシ、カイガラムシといった害虫は見られませんでした。
ですが、殺虫・殺菌剤の散布をおすすめします。
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2019-秋・冬/栽培記録
- 秋 / 葉挿し・挿し芽
- 冬 / 耐寒性チェック
10月中旬 秋の成長
▲ 成長点付近は、葉が密集してくる
相変わらずの徒長状態ですが…
成長点付近は、葉が密になってきて締まりがでてきています。
新しい脇芽も増える
秋の成長シーズンという事で、
新しい脇芽が増えたり、既存の脇芽も葉が重なってきました。
挿し芽 & 葉挿し を試す
徒長した場合は、カットして仕立て直すしかありません。
頭をカットして、まばらに付いた葉っぱは、葉挿しに回します。
11月下旬 カットした苗、発根する
▲ 発根まで、1ヵ月弱
早いモノだと、2週間前後で発根しますが…
1ヵ月以上、かかってしまう場合もあります。
7cm ポットへ&水やり
発根した2つの苗を植えて、水やりを行いました。
もっと、短くカットすればよかった…
ちょっと、茎を残し過ぎてしまい…
なんだか微妙な感じです。
冬 シーズン / 2019
12月上旬 脇芽に期待
全体のバランスは、ぐちゃぐちゃですが…
引き締まった脇芽の様子を観ると、来年へ期待が持てます。
撮り忘れていた、春の脇芽
春にカットした脇芽ですが、
梅雨から夏にかけても徒長もせず、よい感じで育っています。
たぶん… 水やりを忘れるほど、適当に管理したのが功を奏したのだと思います。
葉挿しは、1割が成功
▲ 2枚だけ、根と芽が生え揃う
根と芽が生えてきたのは…
17の2枚で… 約10%の成功率です。
ほとんどが、発根までで… 芽が出ることはありませんでした。
プラグトレイに植えて完了です。
耐寒性チェック
山梨県の冬の寒さで、スノージェイドの耐寒性をチェックします。
- 多肉はボックスで囲み霜除けをしています。
- なるべく水を控えて、水分が少ない状態で管理しています。
- 年間を通して屋外管理の多肉です。
2月中旬 -7℃ で、一部凍結
パッと見は、大丈夫そうですが…
大きめの葉っぱは、水分を多く含んでいるためか…
凍結して、フニャフニャです。
「-4℃」までは、無傷で耐える
ですが… 成長点付近は、
葉のエッジが凍結するだけで済みました。
この差は、よくわかりませんが… 大きく成長していれば良いという訳でもなさそうです。
「葉挿し」とカットした苗は助かる
写真はありませんが、
「葉挿し」で栽培中の苗と、カットした苗も耐えています。
こちらも、小さい割には… 被害がありませんでした。
スノージェイド… 凍結の目安
「-5℃」くらいが限界
セーフティ | -1℃まで | 水分が多めでも、凍結しない目安 |
リスキー | -4℃まで | 水分が少なければ、凍結しない目安 |
フリーズ | -5℃ | -5℃以上は危険 |
※ 上記の情報は、目安としてお考えください。
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2020-春・夏/栽培記録
- 春・夏 / 順調に成長
春 シーズン / 2020
5月上旬 春の成長
まだまだ、全体のバランスは悪いですが、
葉も詰まってきて、ベースが整ってきた感じです。
脇芽もモリモリと出てくる
春と秋は、脇芽がよく増えます。
凍傷のキズ痕
赤くなっている部分は、凍結の傷痕です。
葉挿しの様子
▲ 5ヵ月の様子
冬を挟んでいたのもありますが…
それを考慮しても、成長具合は遅い感じがします。
5月下旬 整理のため、植替え
脇芽だけのポットを1つにまとめるため植替えです。
高低差を使って魅せるのも面白い
エケベリアのように、ズングリと栽培させるのもよいですが…
背が高くなる多肉植物は、それを利用して栽培すると、
動きがでて、アレンジっぽく仕上げられます。
夏 シーズン / 2020
7月上旬 水やり… 修行の成果
2回目の梅雨&夏という事で、
我ながら… 水やりは上達したと思います。
気根が出るほど、水は控える
スノージェイドは、水を控えても元気なので、
過保護にせず… スパルタ栽培を行うことで、抜群のスタイルを保てます。
伸びた気根は、引き抜いてOKです。
葉のボリュームも、成長点付近に集まる
肉厚な多肉植物に限りますが…
水やりは、葉にシワが寄るまで控えて大丈夫です。
葉の薄い多肉は、枯れることがあるので注意します
1種類の多肉植物でも、寄せ植えっぽい雰囲気は作れる
脇芽を散らせると、寄せ植えっぽい感じになり、
単独でも面白いフォルムに育てられます。
空いている隙間に、樹氷でも植えれば… 統一感のあるシンプルな寄せ植えの完成です。
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最終更新 2020.8
2回目の夏も、無事に乗り切りました。
葉挿しの苗も成長
▲ 約8ヵ月後の状態
久しぶりの写真になってしまいましたが、
元気に生きています。
黄色っぽいスノージェイド
夏負けの影響かもしれませんが…
1つだけ、8月中に黄色っぽく… 色変わりしました。
通常のスノージェイドに混じると、存在感があります。
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秋以降… どう変化するか? 続きを紹介できればと思います。
To Be Continued