この記事は、コチレドン属「ペンデンス」の栽培記録です。
丸っこく形状と赤いエッジの葉が特徴で、
モフモフっぽさの中にも、うっすらとパウダーをまとっています。
夏前に咲く花もオススメで、1年を通して楽しく育てられます。
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◆ 基本情報 |
ペンデンス
科 | ベンケイソウ科 |
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属 | コチレドン属 |
学名 | Cotyledon pendens |
流通名 | ペンデンス |
- |
生育期 | 秋・春 |
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価格帯 | 500円前後 |
栽培難易度 | ★☆☆ |
増やし方 | 剪定 |
挿し芽 |
ペンデンスは原種
◎ 南アフリカ
ペンデンスは南アフリカの…
東ケープで自生している原種になります。
ネット販売
- | |
ストア内検索:ペンデンス |
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◆ 季節の変化
夏
▲ 6月 ❶
▲ 6月 ❷
▲ 8月下旬
葉色(肥料・並) | 淡いグリーン |
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葉色(肥料・少) | 淡いグリーン |
エッジ・爪の色 | 葉色と同様 / 赤 |
性質 | 背は伸びやすい |
備 考 | - |
冬
▲ 11月 ❶
▲ 11月 ❷
▲ 2月中旬
葉色(肥料・並) | 淡いグリーン |
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葉色(肥料・少) | イエローグリーン |
エッジ・爪の色 | 赤 |
性質 | 背は伸びやすい |
備 考 | - |
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ペンデンスの花
撮影日:6月下旬
ペンデンスを含め、コチレドン属は、
鐘形のユニークな花を咲かせます。
◆ 購入時の写真と
1年後の比較
購入時の写真
購入日:2019.4 / 7.5cmポット
園芸店で購入した、カクトロコさんのペンデンス。
早々に、ぶちまけたので植え替え済み。
本来は、黒ポットに植えられて販売されています。
現在、店舗販売のみ
約1年後の比較
凍結によりスカスカ状態です。
アクシデントがなければ、
もっとボリューミーな姿に成長します。
凍結させる前は、こちら
コチレドン属の多肉は、寒さには強くない為…
冬は気を付けて管理します。
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◆ 夏と冬の管理目安
冬の管理(屋外)
弱い -3℃まで |
強い -5℃まで |
とても強い 凍害なし |
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〇 | - | - |
多肉植物全体で比べると「弱い」タイプ。
目安としては「-3℃」までなら、凍害の影響はなし。
-5℃まで下がると一部で凍結がみられ…
-7℃では全体が凍結し、再起不能かと思います。
霜除け & 風除けは必須
屋外での管理では「霜除け&風除け」は必須です。
どちらかが未設置の場合では、上記の管理気温まで耐えられず…
霜害や凍害によるダメージを負いやすくなります。
梅雨 & 夏の管理
遮光(20~50%)
病気・害虫対策
徒長(水やり)
雨ざらし・風通し
高温(猛暑日)
高温・乾燥に強いタイプですが、朝から夕方まで…
丸一日、陽が当たる場合は50%前後の遮光が必要。
水やりは多肉の様子を確認しつつ「量 or 回数」を減らすのが安全です。
雨ざらしはトラブルの原因になりやすい
梅雨~初秋にかけては病気や葉蒸れ、徒長の原因となるため、
雨ざらしの状態を避けるのが無難です。
また、定期的に農薬を散布することで…
病気・害虫の被害も抑えられます。
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◆ 栽培メモ
1. 肥料で元気に育つ
コチレドン属の多肉は、肉厚で葉が多いため、
エネルギーを消費しやすい感じがします。
そのため、いつもより肥料を多めに与えると…
より葉が増えて大きく育ってくれます。
2. 剪定と挿し芽で増える
繁殖手段は、定番の「剪定」と「挿し芽」になります。
剪定は、茎の途中をカットすると、
残った親株から脇芽が伸びてきます。
また、カットした先端部分は「挿し芽」で育てられます。
葉挿しは不得意だと思います
3. 寒さには強くない
ペンデンスは、さほど寒さには強くありません。
0℃では大丈夫ですが…
下がっても「-3℃」までに抑えたほうが無難です。
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◆ 栽培記録
2019.4 ~
主な記録
植替え | ’19-04 | ’21-05 | ’22-04 |
葉挿し | - | - | - |
挿し芽 | ’21-10 | - | - |
● 殺菌・殺虫剤(目安)
オルトランDX粒剤 | 毎年、春に1回 |
ダコニール1000 | 毎年、春~夏に3回ほど |
● 病害虫・生理障害
現在まで、大きな病気・害虫・日照不足等の被害はなし
● 植替えの土
多肉植物の土【プロトリーフ】
(※ 元肥を含む)
● 追肥(目安)
植替えから1年後に適量
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2019-春・夏
栽培記録
春 シーズン / 2019
4月上旬 ペンデンスを購入
▲ 580 円(7.5cm ポット)
園芸店で購入した、カクトロコさんのペンデンス。
撮影前にぶちまけたので、植替え後の写真になります。
だいたい1ポットに3株程度、植えられていると思います。
6月中旬 新芽が目立つ
春の成長シーズンになると、
茎の節々から新芽が吹き出してきます。
また、茎は細く伸びやすいタイプです。
花芽も伸びる
コチレドン属の花は、
多肉の中では1番オシャレな造形だと思います。
夏 シーズン / 2019
6月下旬 開花
茎の先端から伸びて1輪の花を咲かせます。
開花させても、株が枯れることはありません。
梅雨・夏の管理方法
他の多肉植物と同じく、適度な遮光を行い…
雨ざらしを避けて管理すれば問題ありません。
高温で多湿になる環境は、なるべく避けた方が安全です。
病気・害虫にも強い
無農薬でも、病害虫には強い感じがします。
念のため、定番のオルトランとベニカを散布しておけば、
十分な対策になるかと思います。
8月下旬 夏を越す
購入時に比べると3倍くらい葉が増えた感じです。
脇芽も続々と伸びてきて、
古い黄色の葉と、完全に入れ替わりそうな勢いです。
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2019-秋・冬
栽培記録
秋 シーズン / 2019
10月下旬 健康的に育つ
購入時に比べると、ほとんどの葉が入れ替わり、
フレッシュなグリーンとなっています。
たまに現れる、爪が2つの葉
エケベリアなどでも見つかりますが、
たまに… 爪が2つの葉が生まれます。
冬 シーズン / 2019
1月中旬 赤いエッジが目立つ
秋頃から赤いエッジが目立ち始め、
冬は紅葉の最盛期になります。
うっすらパウダー
遠くで見ると分かりにくいのですが、
うっすらとパウダーをまとっています。
2月中旬 -7℃ で凍結
薄々…1月から怪しい感じはしましたが、
そのまま攻め続けて凍結です。
-3℃くらいで避難が無難
コチレドン属は、余り寒さには強くないグループで…
ペンデンスは特に気を使うタイプかと思います。
-3℃より下がりそうなら、屋内へ退避させた方が安全です。
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2020-春~冬
栽培記録
春~冬のダイジェスト
3月下旬 残った株で、再出発
8割ほどの葉が落ちてスッカスカですが、
全滅してしまった訳ではないので…
また、のんびりと育て直していくことになります。
5月上旬
成長なし。
7月上旬
成長なし。
11月上旬
成長なし。
1月上旬
成長なし。
原因は肥料不足
凍結から1年近く育ててみたにも関わらず、
気付けば、ほとんど成長していません。
そういえば、すっかり肥料を忘れていました。
前回の肥料(植替え)が2年前
すでに1年前で、肥料が切れていたと思われます。
そこで何もしなかったので、
1年経っても、現状維持で終わっています。
2月上旬 追加購入
追加で1ポット購入しています。
ペンデンスは、どこで購入しても…
これくらいの状態なのかもしれません。
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2021-春~冬
栽培記録
春~冬のダイジェスト
5月上旬 植替え
どれも微妙な状態だったので、
ここで植替えを行っています。
いつもの「多肉植物の土」を使用
今回は、いつもの元肥入りの培養土…
「多肉植物の土」に植え替えています。
6月中旬 肥料が効く
植替えから1ヵ月ちょっとで…
見違えるほど元気に育っています。
ハイポネックスを追加投入
培養土の元肥だけでも十分かと思いますが、
試しにハイポネックスも、適当に使ってみました。
その結果… 葉のボリュームは増えたかと思います。
8月下旬 涼しいグリーン
茎は伸びやすいタイプですが、複数の株を植えてやると…
間延びした感じも目立たなくなり、
フレッシュな夏の多肉を楽しめます。
11月上旬
このあたりから、少しづつ葉色に変化が見られます。
2月中旬 凍害(小)
寒さに気を付けていたつもりでしたが、
徐々に葉の傷みが目立つようになっています。
大切に育てたい場合は…
0℃になりそうなら、屋内へ移したほうが安全です。
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最終更新 2022 / 7
4月上旬 仕立て直し
棒状の茎も目立ってきたので、仕立て直しです。
プラの小物入れ
▲ 幅:22cm / 高さ:7cm
カットした「挿し穂」と「親株」は、
ジャストサイズのポットが無かったので、
プラの100均小物入れに植えています。
底には排水用として穴開け加工済み。
6月上旬 栄養補給
昨年は、栄養不足のため咲かなかった花も…
今年は綺麗に咲いています。
剪定すると、脇芽が伸びる
コチレドン属の多肉は、調子を崩すと…
一気にバラけてしまう印象ですが、
新芽は一生懸命に増えようとします。
7月下旬 夏の管理
今年も旺盛に育っています。
ポイントとして、夏の対策は…
「適度な遮光」と「雨に当てない」ことです。
この2点だけ守っていれば、ほぼトラブルには合いません。
簡易でも屋根は必須になってきた
近年の気温上昇に伴い、簡易でも…
屋根を作る必要性が強くなってきました。
有ると無しでは、天国と地獄のような差になります。
シートで「遮光」と「防水」
このメッシュタイプのビニールシートは…
防水に加え、適度な遮光&遮熱性があります。
これを1枚だけもセッティングしておけば、
春・夏・秋の蒸れ被害を、95%抑えられます。
ビックリするほど、夏越しが簡単になる
シートの下で管理された多肉植物なら、
ほとんどのケースで、楽に夏越しできます。
あとは、様子を見ながら水やりをするだけです。
夏はとにかく…
直射日光とゲリラ豪雨のコンボから、多肉を守ることが大切です。
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この後の栽培は、繰り返し
ペンデンスのまとめとしまして…
今後も同じようなサイクルで育ちます。
増やしたい場合は…
「剪定」と「挿し芽」で、どんどん増えていきます。
また、肥料をやや多めに加えてあげると…
花が咲き、株もよく育ちます。
凍結にだけ注意すれば、たいへん育てやすく…
夏も冬も楽しめる多肉となります。