この記事は、(おそらく)セデベリア属「ピンクベリー」の栽培記録です。
葉の先端がピンクレッドに色づく、小型の多肉植物で、
セダムのように、増やしやすいのも特徴になります。
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◆ 基本情報・
ピンクベリー
グループ | ベンケイソウ科セデベリア属(?) |
---|---|
流通名 | ピンクベリー |
品種名 | Sedeveria ‘Pink Berry’(?) |
増やし方 | 挿し芽、葉挿し |
ピンクベリーは、セデベリア?
詳細は不明ですが…
幹立ちする性質と、少し尖った葉の様子から、
セデベリアではないかと思います。
また、花の様子を検索すると… セデベリアの特徴を感じます。
他の、セデベリア属の多肉とも似ている
▲ ホワイトストーンクロプ(プロリフィカ × スタヒー)
▲ スノージェイド(乙女心 × デレンベルギー)
上記の2品種も「セダムとエケベリア」の交配品種です。
ピンクベリーをはじめ… どれも、黄色い花を咲かせるので、
「虹の玉、乙女心、プロリフィカ」あたりの血が入っているのでしょうか?
◆ 季節の変化
夏 6月~11月くらい
▲ 7月の様子
夏は、他の多肉植物と同様にグリーン1色です。
冬 12月~5月くらい
▲ 11月上旬の様子
▲ 12月上旬の様子
気温が下がってくると、
葉の先端からピンク色が目立ってきます。
陽当たりの加減もあると思いますが…
成長点付近のほうが、より紅葉するようです。
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◆ 購入時の写真と
1年後の比較
購入日:2019/8 6cm ポット
園芸店で購入した「優木園」さんのピンクベリー。
下の葉は枯れにくく、下から上までツンツンです。
背の高さが気になる場合は…
仕立て直しながら育てると、コンパクトに収まります。
購入から約1年後の比較
1年間で行った、主な作業
- 植替え 2回
- 葉挿し 1回
- ピンチ&挿し芽 1回
ピンクベリーは、増やしやすい多肉植物です。
定番のピンチからの挿し芽や「葉挿し」も成功しやすく、
1ポットでも購入すれば… 一度に爆増させられます。
ネットで購入 ※ 売り切れの場合あり |
・ 日本花キ流通 ・ ハニーミント |
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各ショップの【ストア内検索】で「ピンクベリー」と入力します
◆ 夏と冬の管理目安
冬の管理(耐寒性)
セーフティ | -3℃まで | 水分が多めでも、凍結しない目安 |
リスキー | -4℃まで | 水分が少なければ、凍結しない目安 |
フリーズ | -7℃くらい? | これくらいが危ない |
※ 記載した情報は、目安としてお考えください。
※1 なるべく水を控えて、水分が少ない状態で管理しています。
※2 多肉はボックスで囲み霜除けをしています。
※3 年間を通して屋外管理の多肉です。
「耐寒性・やや強い」 屋外管理OK
月の王子(黄麗)やロッティよりは、だいぶ強い感じがします。
「-7℃」ほどでも耐えると思いますが、
葉っぱには、ダメージが残るかもしれません。
「-5℃」より冷えないほうが安全
梅雨&夏の管理(耐暑性)
- 遮光50%(※ 梅雨入り~)
- 風通しのよい場所で
- 水やりの回数は控えめ(※ 多肉の様子を見て判断)
- 殺虫・殺菌剤の散布(※ ベニカ、オルトランなど)
「耐暑性・強」 通常の夏仕様でOK
耐暑性があり、病気・乾燥にも強い
暑さや乾燥に強いタイプです。
定期的にベニカ等を散布すれば、病害虫の被害も少ないと感じます。
徒長は、しやすいので注意
◆ 栽培メモ
❶ 徒長しやすいタイプ
「虹の玉」や「スノージェイド」などと同様に、
水を与え過ぎると、あっという間に徒長するタイプです。
乾燥には強いので… 梅雨入り後は、
水を控えて管理すると、徒長を抑えられます。
❷ 葉挿しの成功率は、高い
比較的… 小さめの葉っぱですが、
葉挿しの成功率は高めです。
「ブロンズ姫」や「秋麗」くらい… 発芽&発根すると思います。
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◆ 栽培記録
2019.8 ~
主な記録(親株)
植替え
- 2019-10
- 2020-05
ピンチ & 挿し芽
- 2019-10
- 2021-03
病害虫・生理障害
現在まで、大きな病気・害虫・日照不足等の被害はなし
2019-夏
栽培記録
8月下旬 ピンクベリーを購入
▲ 6cm ポット 580円
園芸店にて購入した「優木園」さんのピンクベリー。
8月末なので、夏顔のグリーンですが、
半年… 1年と育てると… 冬には、名前の通り… ピンクに色づきます。
2019-秋・冬
栽培記録
秋 シーズン / 2019
10月中旬 葉挿し & 挿し芽 に行う
ピンクベリーは、だんだんと幹立ちしますが、
そのまま育ててもOKですし…
途中でカットして、ずんぐりと育てるのもOKです。
幹立ちさせないほうが、似合うかもしれません
ついでに、植替え
使用した土 | 培養土(多肉植物の土) |
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ついでに植替えを行い、6cm ビニールポット × 2 へ。
株を分散しています。
11月上旬 発根を確認
カットしたトップ部分は、2週間程度で… 発根を確認。
プラグトレイに植え付けています。
根が取れやすいので、ゆっくりと土に挿してあげます。
水やりを開始
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冬 シーズン / 2020
12月上旬 葉挿しの葉も、発芽&発根
発根自体は、2週間ほどで確認しましたが、
そのまま放置して… 約1ヵ月後の写真になります。
こちらもプラグトレイに植えて管理します。
今回の成功率は、90%ほど(発芽&発根)
親株も、脇芽が伸びる
頭をカットされた親株も、
通常通り… いくつかの脇芽が伸びています。
1月上旬 若干… 色づく
まだまだ、ピンクベリーという感じには紅葉はしていません。
秋にピンチしたり、植替えも行ったので、
葉色の感じは、こんなものだと思います。
「-4℃」くらいは、余裕で耐える
2019年度は、暖冬だったので…
屋外管理でも、凍結によるダメージはありませんでした。
「-6℃」より冷え込んでくると、
葉にダメージが残りやすいと感じます。
2020-春・夏
栽培記録
春 シーズン / 2020
3月中旬 少しづつ成長
暖かい日が増えてくる3月ですが…
それでも、目を見張るような動きはありません。
5月以降が、グンと大きくなりやすい時期です。
葉挿しの様子
こちらも、まだまだのサイズですが、
順調に育っています。
5月上旬 春・本番の成長
5月は、急に真夏日が続出することもありますが、
ちょっと暑く感じるくらいほうが、元気に成長します。
ただ… 陽射しも強くなっているので、
春でも「遮光20%」ほどの遮光が、無難だと思います。
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6月上旬 植替え(2回目)
ちょっと、株をまとめたかったので…
親株と、カットした頭の部分をトレイから出して、
ポットへ移動します。
ほとんど「鉢増し」の状態
今回は、ほとんど… 根や土はいじらず、
そのまま、新しいポットへ移動させています。
隙間には、培養土をプラスして…
表面は、化粧石代わりの赤玉を敷いています。
葉挿しの段階でも、徒長する
▲ 最適な陽当たり
▲ 日照不足
下の写真は、いつの間にか伸びていました。
置き場所によっては…
一部だけ、常に日陰になっていることもあるので、
ちょくちょくチェックするのが大切です。
夏 シーズン / 2020
7月上旬 梅雨入り
梅雨入りからは…
水を控えたほうが、徒長を防げます。
ピンクベリーは分厚い葉を持ち、水も十分に蓄えているので、
梅雨入り後の曇天続きでは… 月に1、2回ほど、
土の半分を濡らす程度の水やりで十分です。
地上部まで、根っこが伸びる
植替えをすると…
たまに、地上部まで根っこで覆われることがあります。
成長には、問題ありません。
ベニカなどは、散布したほうが無難
▲ 黒い汚れは、カイガラムシ等の分泌物
ベニカやオルトラン等の殺虫・殺菌剤は、
ついサボってしまうことが多いのですが、
アブラムシやカイガラムシが付きやすくなります。
薬剤を使用しなくても、被害がないことも多いのですが…
なるべく、散布しておくのがオススメです。
早期の発見なら、後から散布しても間に合います
8月下旬 夏の終わりと、1年後の様子
茎は、それなりに伸びていきます。
それでも、下側の葉は枯れにくいので、ギッシリと葉で埋まります。
また、入り組んだ場所はカビが生えやすいので、
なるべく、雨に当てないほうがメンテしやすいと感じます。
増やしやすいピンクベリー
ピンクベリーは、増やしやすい多肉です。
春や秋に「挿し芽」や「葉挿し」を行っておけば、
1年後には、それなりのサイズになっています。
葉っぱも、外側へ大きく張り出さないので、
寄せ植えのパーツとしても活躍できます。
2020-秋・冬
栽培記録
秋 シーズン / 2020
10月上旬 秋の成長
若干… サイズアップしましたが、
それほどは大きくならず、ロゼットのサイズは、
4cm くらいがMAXだと思います。
葉挿しの様子
葉挿しから育てた苗も、順調に育っています。
場合によって… いくつかの葉っぱは、
途中で枯れてしまうかもしれません。
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11月下旬 紅葉シーズン
今シーズンは、ピンクベリーらしい紅葉を見せてくれました。
陽当たりのせいか…
成長点付近が、よく紅葉するようです。
葉挿し苗も、紅葉
プラグトレイに植えてから、1年が経過。
紅葉を重視するなら…
途中で植替えをせずに、そのまま育てるのがよいかと思います。
冬 シーズン / 2020
2月上旬 寒波のダメージを負っていた
写真は21年の2月になりますが、
20年の12月に、季節外れの寒波襲来(-7℃が数回)により、
いつの間にか、ダメージを負っていました。
それでも、全壊することはなく…
現状では、葉のダメージだけで済んでいます。
凍結のダメージは、徐々にあらわれる場合も…
凍結後… 一見、セーフかと思いきや、
数日… 数週間をかけてダメージが表面化することもあります。
葉挿しからの苗は、ほぼノーダメージ
葉挿しからの苗は、ほぼ無傷でセーフ。
水分量が少ないせいか… 凍結に強い場合もあります。
2021-春・夏
栽培記録
春 シーズン / 2021
3月中旬 凍結のダメージ… やや残る
パッと見は、前回と変わっていませんが…
前年の凍結で、一部の茎がダメージを負っていたらしく、
そのまま、枯れてしまいました。
ちょっと、葉の先端がおかしい
先端部分も、写真のように…
葉がデコボコになったり、変形してしまう場合もあります。
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「寄せ植え」を行う
この先、どうしようかと思いましたが…
幹も伸びてきたので、頭の部分をカットして「寄せ植え」にします。
プラグトレイの苗も、まとめて植える
プラグトレイの苗も、すべて抜きだしました。
抜いた苗は、それぞれ… 少し根や土を整理しています。
木箱への寄せ植え 完了
▲ 自作木箱(約24 × 6cm)
親株からカットした先端と、
プラグトレイの苗を、すべて木箱に入れ込みました。
見た目もよく… 省スペース化にもなります。
丁寧に育てるなら、ポットのほうがオススメ
この後も、安全に育てたい場合は…
いくつかのポットに分け、風を通して管理するのがベストかと思います。
梅雨頃からは、密集部分がカビやすくなるので、
雨や水やりによる、多湿に注意します。
・・・
・・
・
To Be Continued