夏でも多肉が育つ「雨よけ&日よけ」の重要性

この記事は、多肉植物が元気に夏越しするための…

「梅雨&夏」の環境づくりについて紹介します。

梅雨~夏にかけての管理が難しく感じたり、

「軒下で育てたほうがいいの?」という疑問がある方は、

1度「雨よけ&日よけ」の設置をオススメします。

 記事の概要

  • 軒下で栽培するほうが簡単
  • 雨よけの設置
  • 日よけの設置
 ポイント

多肉が苦手な環境は、大雨と炎天下です。

反対に、高温・乾燥にはめっぽう強い植物になります。

そのため、雨よけ&日よけを設置して…

自生地の環境に近づけてあげると、多肉は楽に夏を越してくれます。

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◆ 雨よけ&日よけの必要性

▲ 蒸れやすいエケベリア

夏はトラブルが続出するシーズンと感じるか…

それとも、よく育つシーズンと感じるかは、

「雨よけ&日よけ」の設置(軒下の状態)で、かなり印象が異なります。

結論】軒下で栽培するほうが簡単

多肉栽培において、経験を積んだ人であっても、

「軒下の環境」と、雨や直射日光がダイレクトに当たる…

「野ざらしの環境」で育てた場合では、

前者のほうが、安定して綺麗な多肉を育てられます。

軒下のサポート力は半端ではない現実

多肉は野ざらしでも栽培できますが、品質の安定性という面では、

軒下栽培には太刀打ちできません。

農家さんがハウスで管理するのも、

余計なトラブルが減って、生産性の向上を計れるからです。

ですので、プロ・アマチュア問わず、

軒下での栽培は、絶大な恩恵をもたらしてくれます。

 とても重要な事

例えば、山登りやスキーなどで、初心者が最初から…

難易度の高いコースを選択することは稀です。

これは多肉栽培でも同じで、野ざらしの環境は、

「上級者コースを進んでいる状態」と認識する必要があります。

初心者の上級者コースは無理ゲー

特に「たくさんのエケベリアを育ててみたい!」という方にとって…

野ざらしの環境は、かなりダメージを被ると思います。

茎が短く、地面(土)との距離がゼロに等しいエケベリアは、

日本の夏のような環境を苦手としています。

手間もリカバリーにも時間が必要

大雨で徒長させたり、葉焼けや蒸れさせたとしても、

完全に枯れなければ、いずれ元の状態に戻ります。

ですが、元に戻るといっても…

他の人が綺麗に育てているのを見れば、

モチベーションも下がってしまい、栽培の面白さも失いかねません。

軒下を作る

軒下といっても、業務用ハウスのような立派な建物は不要です。

目的は、雨と直射日光から多肉を守ることなので、

軒下の状態になっていれば、資材や作り方に制限はありません。

多肉を移動できればOK

軒下ではない「野ざらし」の環境でも…

天候に合わせて多肉を移動できるなら、

軒下での栽培と、ほぼ同じ状態となるため問題ありません。

ただ、常に注視する必要があるので、労力と時間は取られてしまいます。

【補足】野ざらしのすべてがダメではない

補足としまして、野ざらしだからといって、どの多肉も全滅することは稀です。

それは、野ざらしの環境は千差万別で…

すべてが悪影響という訳ではないからです。

また、夏に強い多肉もあり、下手に水やりをするよりも…

野ざらしで放置するほうが、綺麗に育つ場合もあります。

慣れたら、野ざらし栽培も楽しめる

多肉栽培に慣れてくる頃には、セダムなどは…

管理できないほど、たくさん増えていると思います。

そうなると、軒下の環境では収まりきらなくなるので、

野ざらしでも、好きな場所に飾ってあげるのがオススメです。

割り切りも必要

野ざらしでは場所によってダメージを負いやすいため、

1年草のように、消耗品としての割り切りも必要となります。

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1. 雨よけの設置

まずは、雨よけの設置になりますが、

はじめから、透明な波板などが付いた軒下(ベランダ等)で…

管理している場合は、そのままでOKです。

ビニールシートで十分

雨よけとして使うアイテムとしては、市販のビニールシートでもOKです。

使う場所は天井部分だけで、サイドは風通し確保のため不要です。

また、雨が流れやすいよう角度を付けて使います。

そこそこ耐久力のある商品がオススメ

ビニールシートもピンキリですが、

あまりにも薄いとすぐに破けてしまうので、

ある程度は耐久力があり、縁にはハトメが付いた商品を選択します。

見た目より、多肉の成育を重視

正直、オシャレな庭造りという視点で考えると、

植物の上にシートが被さっている状況は、とても微妙です。

ですが、そこは諦めて、成育重視で管理したほうが、

トータルでは長期にわたって多肉栽培を楽しめると思います。

 注意点は突風

ビニールシートの注意点は、突風の影響を受けやすいことです。

メッシュ状のサンシェードとは異なり、

風をすべて受け止めるので、しっかりと固定することが重要です。

頑丈な建物への固定が必須

シートの大きさは1.8mほどが一般的ですが、

このサイズでも、かなりの風圧を感じます。

中途半端に固定していると、突風が吹けば…

土台ごと吹っ飛ばされてしまうので、頑丈な建物への固定が必須となります。

(危険を感じたら、シートを取り外すのが無難です)

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2. 日よけの設置

続いて、日よけの設置になりますが、

雨よけと同時に「日よけ」も設置するのがベストです。

それは、梅雨(雨)を雨よけで凌いでも、

次にやってくる、夏の強烈な陽射しは防げないからです。

 日よけの設置も必要

よく、日よけグッズとして販売されているは、

サンシェードや寒冷紗などがありますが、

光量を抑えられれば、モノは何でもOKです。

日よけの設置 = 遮光

遮光(しゃこう)とは、太陽の光を軽減させることです。

日よけグッズを設置することで、

強烈な太陽光が軽減され、遮光された状態となります。

 蒸れ & 葉焼けを防げる

日よけで遮光されていると、たとえ水を与え過ぎても、

蒸れる確率は大幅に軽減されます。

また、葉焼けすることも、ほぼありません。

野ざらしから設置する場合

屋根が無く、野ざらし状態からスタートすのであれば…

まず、雨よけを設置しなくてはなりません。

ですが、日よけも設置するとなると…

雨よけと日よけを重ねる必要があり手間を感じます。

ビニールシートなら1枚でOK

先に紹介したビニールシートであれば、1枚で大丈夫です。

格子状に網目が含まれているため、

日よけの役割も担ってくれて、ほどよく遮光してくれます。


都合よくアレンジすればOK

目的は多肉植物の保護になりますので、

シートだけでも大丈夫ですし、

資材や設置方法は、自由にアレンジしてOKです。

陽の当たる窓際や縁側での栽培なら、突風のリスクも激減します。

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まとめ】軒下はオススメ

くどいようですが、軒下での栽培は本当に手間がかかりません。

ここに気付いてしまったら、

梅雨とか猛暑日という感覚すら薄らいで、

元気に育つ多肉を眺めて終わるシーズンになります。

病気や害虫は仕方がありませんが、

夏の環境づくりは、やったぶんだけ効果が望めます。

ご自宅の環境によっては、手間が掛かるかと思いますが、

ぜひチャレンジしてみてください。

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ミニベル

ライラックミスト

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2018年の秋から多肉植物を楽しんでいます。これから始める皆様にとって、少しでも参考になれば幸いです。


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