今回は、独学でも多肉植物の栽培が上手くなる方法を紹介します。
とはいっても… 圧倒的に独学の人が多数だと思いますので、
独学でも、上手くなりやすい「方法&考え方」をピックアップしてみました。
楽して上手くなるヤツ… ではありません
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contents
上手くなる「方法&考え方」…3選
- 基礎的な知識を得る
- 感覚を身に付ける
- 多肉の限界に挑戦する
独学なら、これが普通かもしれませんが…
上記のどれか1つでも、参考になれば幸いです。
それでは、1つづつ紹介します。
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❶ 基礎的な知識を得る
多肉栽培は、ほとんど… 独学がベースだと思いますが、
基本の「きの字」くらいは、知識を付けなければなりません。
それは、多肉の育て方は、人それぞれでも… 土台となる基礎は、誰でも同じだからです。
多肉植物の栽培書籍は、必ず購入する
指定はないのですが… 基本が載っている本を選びます。
基本というのは、下記の3点が掲載されていることです。
- 多肉植物の種類や性質
- 1年の栽培スケジュール
- 水やりなどの作業方法
多肉図鑑は、サブ的なポジションなので、基礎本と並行して読むのがオススメです。
なぜ、本を読むべきなのか?
まず、本を読まずに多肉栽培をはじめるのは… さすがに無謀です。
最初に、本を読んでから始めた場合と、
読まずに、なんとなく育てた場合では…
栽培の理解や覚えるスピードも違いますし、後々の応用力にも差が出てきます。
本のメリットは、1つにまとまっていること
本の内容は「一連の流れ」から「ピンポイントの作業」まで、すべて掲載されてるところです。
また、それが1人の著作者(監修者)によって、
一貫性のある情報として、まとめられていることもメリットになります。
購入した本に書かれた方法だけを試す
どんな土やポットを使っても、多肉はキレイに育ちますが…
まずは、本に書かれた内容をトレースします。
初心者に限っては… 途中で、他の本に脱線しないことがポイントです。
一貫性を守ることが重要
多肉栽培では…
「水やり」と「土」と「日照」は、セットで考えなくてはなりません。
- 水やりは… Aさんの方法
- 土の配合は… Bさんの方法
- 日照や遮光具合は… Cさんの方法
といった、一貫性に欠ける栽培は… 栽培への理解を極端に遅くさせます。
例えば… 特定の土を使えば、元気に育つというわけではなく、
その、使った土に対して…
どうのような「水やり」と「日照(遮光)」が適しているか? を考えることが大切になります。
奇麗に育たないのは… 土や鉢が悪い訳ではなく、栽培者のスキルと知識が不足しているだけです。
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❷ 感覚を身に付ける
独学で難しいのは… やはり栽培の感覚です。
「感覚 = スキル」とも、いえると思います。
本を読めば… 育てる手順やピンポイントの作業は理解できますが、
それでも、結果的に… 上手く育たないこともあります。
状況は… 毎日、変わるから難しい
多肉植物が難しいポイントは、
365日… 管理しなければならないことです。
感覚を覚えてしまえば、その後の管理は楽ですが…
最初の1年は、イマイチ… 要領をつかみきれないのが現実だと思います。
感覚は、実体験でしか身に付けられない
本を読んでも身に付けづらいのが… 下記になります。
- 水やり
- 土の保水性
- 遮光の加減
これらは、継続した栽培によって身に付けられるテクニック(感覚)なので、
書籍や動画を見ただけでは、補えないパートです。
特に、上記の3項目は、人によって好みも異なるので、正解がありません。
基本は抑えつつも、自分なりの感覚を養ってゆく必要があります。
感覚を身に付けるまで、1年以上は必要
多肉植物は、常緑草のため… 1年で1セットになります。
ポットや土、水やりは、こちらで自由に選択できますが、
季節ごと天気や気温、日照具合はコントロールできません。
ですので、短期の1年草より… 覚えることは増えてしまいます。
記録・メモを残すことが重要
栽培で大切なのは、簡単なメモでもいいので記録に残すことです。
その場は覚えていても、来年になれば… すっかり忘れてしまいます。
失敗したことも、上手くいったことも、カレンダーなどに、
書き残しておくと… 記憶にも残りやすいので同じ過ちを犯しません。
夏と冬の必需品「最高・最低温度計」
最高&最低気温は、外出時や就寝時に記録しやすいので、
最高気温と最低気温を残せる「最高・最低温度計」は必需品です。
天気アプリ内の気温も正確ですが、
「知りたいのは… 管理場所の気温」なので、この最高・最低温度計が必要になります。
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❸ 多肉の限界に挑戦する
独学で栽培すれば、必ず失敗しますが…
それは、上達するために必要なことだと感じます。
失敗は、免れない
多肉栽培で、必ず経験するのが下記の5つです。
- 徒長
- 蒸れ
- 凍結
- 病気・害虫被害
- 葉焼け
これは、洗礼なので… 逃れることはできません。
この5つの儀式を済ませると、多肉栽培は上手になります。
限界を探らないと、上手くなりにくい
葉焼けでも、凍結でも… 徒長でも、
限界を探って… 限界を見極めたほうが、後の苦労がありません。
でないと、いつまで経っても… 作業への心配が付きまとい、多肉に振り回される生活になるからです。
意図した失敗(枯死)は、スキルアップにつながる
独学で進めれば、多肉を失ってしまうことも十分ありますが、
必ず… スキルアップに繋がります。
リスクを取れば… 失敗しても成功しても、得られる経験値は溜まっていきます。
多肉のポテンシャルを発揮させる
限界にチャレンジしないと、
多肉が持つポテンシャルを活かせないままなので、
本来は、耐暑性や耐寒性が抜群なのに… 過保護に管理して、無駄に時間を失ってしまうこともあります。
一度、失敗すれば… 限界付近まで放置できる
徒長させてしまうのは… まだ、多肉の性質をつかめていません。
「心配だから…」という理由で、水を与えてしまうと、
確実に徒長してしまいます。
なので、葉っぱがシナシナになったり… シワが入ってくるまで、
水やりをストップすると、その多肉の限界が見えてきます。
多肉は、水が不足してもスグには枯れません
【凍結】寒さに弱すぎる多肉は、ほとんど無い
▲ 「-4℃」くらいは平気なカランコエ属
おそらく「ベンケイソウ科」の多肉であれば、最低気温「-1℃」までは、ぜんぜん平気です。
寒さに弱いといわれるカランコエ属も、そう簡単にはヤラれません。
最適温度が「0℃」以上なら、まず凍らないので何の心配もありません。
もし「-1℃」になったとしても…
葉の表面が凍るくらいなので、肝心な細胞は無傷のままです。
11月、12月は、多肉が耐凍性【たいとうせい】を上げる時間
最低気温が「-1℃」以下になっても、凍らないのは…
植物自身が、凍らせない仕組みを持っているからです。
ですが、寒さに当てないと… 植物は、そのスイッチをONにしないので、
寒くなる11月、12月は、植物が耐凍性を上げていく期間になります。
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氷点下で管理するのは… 最初はリスキーだと感じますが、
耐えられる最低気温を把握できれば、
多肉を家に入れたり… 出したり… といったルーチンワークも軽減できます。
最後のまとめ
色々と書きてきましたが…
上手くなる方法や目指す領域は、人それぞれだと思います。
それでも… 多少リスキーにはなりますが…
自力でチャレンジすることは、かなりオススメです。
本質を考える
例えば… 多肉の管理として、
「夏は水を控えて… 冬は軒下や部屋に取り込む」といった、
表面的な事柄だけでなく…
「なぜ、夏は水を控えるのか?」と… 本質を突き詰めていくほうが、
理想の多肉植物に仕上げらます。