奇麗な多肉植物は、WebやSNSで、わんさかと見れますが、
いざ… 自分で多肉栽培を始めると、
「奇麗に育たたない…」と感じることがよくあります。
今回の記事は、水やりなどの技術的なことではなく…
「なんか上手く育たない…」と感じてしまう理由を、2つ紹介します。
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contents
❶ 多肉植物の成長は、遅い
まず、「多肉植物の成長は… 遅い!」ということです。
多肉は常緑多年草なので、年間を通して楽しめる植物ですが、
1年草のように、ぐんぐんと成長して花を咲かせるパターンとは異なり、
半年レベルの短期では、大きな成長は望めません。
セダムは早め… エケベリアは遅め…
▲ セダムは、比較的… 早く成長する
多肉植物によって、比較的… 早く成長するグループもあれば、遅めのグループもあります。
前者が「セダム属」や「グラプトペタルム属」で、
後者が「エケベリア属」になります。
セダムは、比較的… できあがっている
▲ 「虹の玉」は、モリモリで販売されていることも多い
▲ 「斑入りタイトゴメ」は、店頭に並んでいる時がピーク
セダムは、ポットに何株も詰め込めるので、
販売時点でも、ボリューミーに感じられます。
個性が目立ちにくいエケベリア
▲ 購入後と、その1年半後の比較
ポットに植えられて販売されているエケベリアは、
どこにでもありそうな、葉っぱに見えることがあります。
なので、パッと見は普通でも… 1年後の姿を楽しみにして購入するのもアリです。
肥料が抜けると、紅葉しやすい
▲ 購入年の秋 / 翌年の秋
苗を大きくするには、肥料は有効ですが、
どういう訳か… 肥料の成分が残っていると紅葉を妨げるらしく、
体内から成分が抜けきるまで待つしかありません。
苗にもよりますが… 同じ秋でも、1年目より2年目のほうが奇麗に紅葉する感じがします。
夏に広がった葉は、冬には戻る
▲ 左:7月 / 右:12月
エケベリアの中には、春から夏にかけて… 猛烈に葉が伸び、広がってしまうことがあります。
ですが… 秋になって気温の低下と共に、
葉が丸まって引き締まってきますので、それほど心配することもありません。
丸まらない下部の葉は、そのまま枯れてしまうことが多いです
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【まとめ ❶】奇麗な多肉植物は、時間がかかる
見栄えする多肉植物は、
購入した株を、年月をかけて栽培した結果なので、それなりの時間が必要です。
切り花のように、瞬間的な鮮やかさは望みづらく、
どちらかというと… 盆栽のように、自分でつくり上げる感覚だと感じます。
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❷ 常に100%を期待しない
多肉は植物なので、原因不明の枯死や、
誰かの栽培方法をマネをしても… 上手く育たないこともあります。
不確実性に慣れる
日常生活において、確率で行動する人はいません。
電車やバスは気まぐれで走りませんし、100円のモノは必ず100円で購入できます。
なので、100%確実だと思ったことにしか… お金を払ったり時間をかけません。
ですが… これを植物にまで期待してしまうと、モヤモヤが残ってしまいます。
電化製品のようには… いかない
家電は、誰が操作しても… ほぼ100%同じ結果になります。
ですが、多肉栽培で同じことをしても、
「栽培者のスキル」や「苗の状態」によって… 結果にバラツキがでてしまいます。
葉挿しも、成功したり失敗する
▲ 「ロンボピロサ」の葉挿し
1回の「葉挿し」で発芽する確率は100%ではありません。
「0%」もあれば… 「50%」もあります。
また、1回目は「0%」でも… 2回目は「100%」ということもあります。
乙女心も「低確率」で葉挿しは成功する
基本的に「葉挿しはできない」といわれている乙女心も、
1/30くらいで成功します。
ただ… 挿し芽のほうが増やすには効率がよいので、葉挿しは不向きになります。
誰かのアドバイスも確率
困ったときの解決方法として、誰かにアドバイスを求めることがあります。
ですが… それも100%ではなく、
「その通りにならない可能性も十分にある」ということを、理解しておきます。
環境が違えば、結果も異なる
アドバイスをもらっても、環境が違えば… 結果もブレやすくなります。
自分の栽培環境が… 原点になるので、
相手の環境や、苗の状態までイチイチ考慮しない場合もあります。
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不確実性を楽しむ
多肉植物は、野菜や果物ではないので…
品質を一定にする努力は、それほど必要ないと感じます。
変化があったほうが面白い
「葉挿し」は、親株のクローンを量産できますが、
実際は、まったく同じ見た目になることは少なく、それぞれの個性がでてきます。
スノーキャンディで、樹氷もGET
▲ 左:スノーキャンディ / 右:樹氷
セデベリア属の「スノーキャンディ」という品種は、
カクトロコさんで出現した「樹氷(ソフトライム)」の葉代わりバージョンです。
スノーキャンディを「葉挿し」で育てると… 樹氷も出現
▲ 左:樹氷 / 右:スノーキャンディ
このスノーキャンディを葉挿しで増やすと、
「スノーキャンディ」と「樹氷」の両方が出現します。
左の丸っこいのが樹氷で、右の尖っているほうがスノーキャンディです。
栽培に慣れてくると、イレギュラーに期待してしまうかもしれません
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【まとめ ❷】多肉は、慣れたもの勝ち
多肉植物は、そこそこ勉強して慣れてしまえば、
あとの苦労は、ほとんどありません。
スタートからの1年2年ほどが、先行者と一番… 差を感じるときなので、
そこは、他人と比較せず… のんびりと楽しみながら、多肉と付き合ったほうが健康的だと思います。
以上… 経験が浅い人に向けた「多肉植物が奇麗に育たないと感じる理由」でした。